年金

 日本とアメリカの協定により、日本人がアメリカに留学した場合TaxTreatyExemptionというシステムによって2年間はアメリカに国税を払わなくてもよいことになっています。一時的な滞在とみなされて、税金は日本に払っているという前提で免税されているんですが、それももうすぐおしまい。そろそろ税金が天引きされます。もろもろあわせて給料の25%は天引きされてしまうことになります。
 天引きの中には税金のほかに社会保障や保険が入っているのですが、今年に入ってから税金が引かれるよりも早く年金(SocialSecurity)が天引きされています。大体月額200ドル。年間で2400ドルになります。この年金、どうなるかと言うと、アメリカに永住する場合は、払い続けて60歳になったら年金がもらえます。アメリカに永住しない場合、60歳になった時点でアメリカ国外からでも請求ができるようです。60歳になるときまで、ちゃんと私がいくら払ったのかと言う情報が残っているのか心配なので、その辺について留学生課の人に聞いてみると、”年金は誰にとっても重要なシステムなので、みんなが監視していて、年金機構が個人の情報を間違うことはないと思うよ”とのこと。これはちょっと衝撃的でした。
 日本だと、役人任せで自分の記録を確認することも、誰が責任者なのかも気にしていなかったために、年金が崩壊するような事態に来てしまっていますが、アメリカではみんな"監視"しているのです。最も実際にどうやって監視しているのかはよく知りませんが、日本みたいな状況になったのは、システムの違いだけでなく、意識の問題もあるのかもしれません。もちろんシステムも大切で、国や機構がお金をどのように運用していて、どれだけ損をしていて、今後どうなっていくのかチェックするシステムが日本にもあればいいのですが。