日本も深刻さはこれ以上

 ギリシャのことは日本は笑えません。同じかそれ以上に深刻な状況になっているんですから。今の団塊の世代以上はいいでしょうが、それよりも下の世代、特に今30歳代の人たちにとっては悲惨な状況が将来待っているでしょう。私もその世代に入りますが、多くの同世代の人が悲観的でしょうし、自分達が65歳になったときに年金をもらえると思っている人のほうが少ないんじゃないでしょうか。

 日本で会社員をしている人たちは恐らく厚生年金に加入しているでしょうが、海外でポスドクをやっている人たちは年金を払っていない人もいるでしょうし、自分達の老後に安心感を持って暮らしている30歳代の人たちは少ないと思います。

 結局年金は改革されているのか?といえばそうでないでしょうし、消えていった年金基金は戻ってこないでしょう。そして私たちが払った年金は、すずめの涙ほどになって支払われるか、システムそのものが崩壊しているかもしれません。余程抜本的な変革が無い限り、年金システムには全く期待感がもてません。

死亡公務員に年金19億円! =4500人に支給―ギリシャ
時事通信 6月7日(火)6時6分配信
 【フランクフルト時事】ギリシャ政府が既に死亡している公務員約4500人に、年間計1600万ユーロ(約19億円)の年金を支給していたことが明らかになった。複数のドイツ紙(電子版)が6日、ギリシャ紙タネアの報道として伝えた。
 財政難の同国に対しては、追加金融支援が避けられない情勢で、負担を迫られる欧州諸国からは、ずさんな年金管理に批判の声が上がりそうだ。
 報道によれば、ギリシャでは、年金受給を続けるため親族の死を届けないことが多いという。同国のカツェリ労働相はこうした事態を受け、全国で約9000人いる100歳超の一般年金受給者についても、生存確認を行う方針を示した。