Donation Boom in Japan

この連鎖反応がすばらしい。でも逆に一過的になる気がします。そして匿名って言うところが、日本っぽくて渋いけど、みーんな匿名って言うところはちょと違和感があります。ここまで匿名ばかりだと、実名を名乗れない雰囲気に(これもおかしいのだけど)になりそうです。名前を名乗っての寄付ができない風潮にはならないで欲しいと思います。それと、ただの流行(ブーム)で終わらない事を祈って。日本の面白いところは、一人でも二人でもなにか始めると、それが全国に飛び火してあっというまにブームになるところ。そしてその終焉も早いけれど。


 そういえば、日本には寄付に対する税制の優遇はありませんね。*1アメリカで確定申告をすると、必ず年間に寄付した金額を申告する欄があります。寄付している額に応じて税金が免除されます。こういうシステムを充実する事で、この”ブーム”がブームで終わらないようになるはずです。この辺は政治家の仕事ですね。でも彼らはこういう可能性には気付かないような気がします。

 
 匿名で寄付する人は、斜に構えた見方をすれば、自分の行為が報道されているからするとも考えられます。これがブームが終わり、報道されなくなったら、もうする人が出なくなるんじゃなかろうかという気もします。寄付をすることで税の優遇をするという、システム化してしまうと多分寄付に対する報道はされなくなりますね。それによってもう寄付をする人が多く出なくなってしまうのだとすると、それはそれで残念です。


 良くも悪くも、マスコミの誘導が激しいのも特徴の一つです。ここ数日の報道を見ていると、狂ったように色んなキャラクターの寄付を報道しています。こういう報道もピタッとやめれば、きっと寄付連鎖も終わるでしょうね、残念ながら。一過的なブームにさせてしまっているのも、マスコミの意味の無い報道のせいだともいえます。それをマスコミが自覚しているのかどうか…むしろ確信犯のような気もします。


 とはいえこれを機に何かが変わってくれれば、と期待しています。アメリカ程、寄付をあちこちで見かける必要はないのだけど。。。ちなみに、アメリカでは警察の組合からも寄付を募る電話がかかって来ます。警察官の組合からの寄付の勧誘は、結構面倒くさいので困りますが。もちろんサクッと断ります。
 

虎の覆面姿も出た、タイガー運動42都道府県に

 漫画「タイガーマスク」の主人公・伊達直人などを名乗る匿名のプレゼントは11日も広がり、読売新聞のまとめで、昨年末以降、42都道府県に及んでいる。


 栃木県ではこの日、県内2か所の児童相談所に、ショッピングセンターの従業員から、新年度に小学校入学予定の児童数を問い合わせる電話があった。

 かばん売り場を訪れた中年の男女から、ランドセルを贈りたいとの申し出を受けたという。「おしどり夫婦」を名乗る2人は、21人全員分の代金を支払い、両施設への送付を依頼したという。

 山梨県では、3か所の児童養護施設にランドセル計5個が届いた。前日に新入学児童数や男女別を問い合わせる電話があり、親が購入予定の1人を除く5人分が届いた。

 静岡市児童養護施設「静岡ホーム」には現金5万円が郵送されてきた。その後、40歳代くらいの女性がランドセル1個を置いていった。

 同施設には、7日と8日にも現金やランドセルが届いており、同施設の豊島雅男指導係長は「本当にありがたいが、こんなに贈り物が続くとは」と驚く。

 虎の覆面をかぶった贈り主も現れた。大分市では、タイガーマスクのような虎の覆面姿の男性が、市内の児童養護施設を訪れ、「伊達直人」と名乗って職員にランドセルを手渡すと、施設の子供たちが追いかける中、別の男性が運転する車で去っていったという。

 また、ドラマ「肝っ玉かあさん」に出演した女優の京塚昌子さん(故人)や漫画「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈岡山県では桃太郎を名乗る贈り主も出た。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110111-OYT1T01029.htm?from=main7

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