これから必要になるもの

 東京の金町浄水場で、乳児が飲む暫定規制値の2倍を超える放射性ヨウ素131が検出されたそうです。この浄水場は江戸川からの水を取っているようですが、原発から200キロ離れたこの場所で放射性物質が検出されたと言うことは、他の川も同様の可能性があります。

金町浄水場放射性物質…乳児には飲ませないで

 東京都は23日、都内に水道水を供給する金町浄水場(東京都葛飾区)から、乳児が飲む暫定規制値の2倍を超える放射性ヨウ素131を検出したと発表した。

 同浄水場利根川支流の江戸川から取水し、東京23区や武蔵野市三鷹市、町田市、多摩市、稲城市に水道水を供給している。この地域には計約960万人が居住。都は、一般家庭や病院、保育所などに対し、これらの地域で乳児に水道水を飲ませないよう呼びかけている。

(2011年3月24日03時05分 読売新聞)

 いまだに政府は飲んでも安全ですと宣伝しているようですが、反面乳児に対しては水道水を飲ませないように言っていますから、自体は楽観しできないのでしょう。政府は乳児へ飲ませるためのミルク用にペットボトル入りの水を配っているようですが、母乳を与えている母親のことは考慮されていません。妊娠している人はもっとダイレクトに影響を受けるでしょう。なんにしても片手落ちです。

 水の無い生活はありえませんから、これ以上の事態になったら、これからは口に入れるもの一つ一つの放射線汚染度を調べることになりかねません。今後の生活では放射線検出器が各家庭に必要になるのかもしれません。

 もしも関東、東北の浄水場がことごとく放射性物質が検出されるようになったら、政府はどうするつもりなんでしょうか。各家庭にペットボトルを数本配って終わりってわけには行かないはずです。

 福島の原子炉は、一時冷却が上手くいったというニュースが流れていましたが、今日はまた高い放射能値が観測されたとか、炉心が400度を超えたとかニュースを読みました。政府は事故のあった原発をコントロールできると思っているんでしょうかね。

 原子力アンゼン委員会がどうするつもりなのか知りませんが、もう最後の1手を考える時期が来ているんじゃないかと素人考えで思います。これ以上悪い事態になる前に。