職を辞して放射線計測に行った専門家

一読の価値があります。朝日新聞の連載記事のようです。

3.11の地震の直後、福島原発放射線を単身、計測にいった研究者の話。放射線衛生学の専門家木村真三さんは労働安全衛生総合研究所の研究員だったのですが、研究所から、放射線の計測に行かないように指示されたのをきっかけに辞職、個人として現地に出かけて、放射線計測を行ったそうです。

指示した人たちは、上からの命令だからという自分への言い訳でやったのでしょうが、政府が如何にクソなのかが良く分ります。今思えば色んな政府の発表は嘘だらけだったんだなぁと分ります。枝野さんもだいぶ記者会見で嘘をついたんでしょうね。

研究者の辞表(1)測定 まず僕が行く

http://nanohana.me/?p=6738

3月11日午後。地震の瞬間を、木村真三(44)は川崎市にある労働安全衛生総合研究所で迎えた。

研究所員の木村は、放射線衛生学の専門家。医師や看護師の被曝(ひばく)調査や、チェルノブイリ事故の現地調査に取り組んでいた。

大きな揺れの後、木村はテレビに駆け寄って「原発どうなった!」と叫んだ。大丈夫、とテレビは報じていた。千葉県市川市に住む家族とは翌日の午前2時まで連絡が取れなかった。

翌12日は土曜日だった。家族と会うことができ、午後は3歳の長男と買い物に出かけた。家に戻ると、妻がいった。「原発が爆発した」。瞬間、木村は反応していた。スーツに着替え、長男に「お父さん、しばらく帰ってこないから」と告げた。