まるで強制労働のようだ

 現場で働いている人たちは、睡眠もとることができず、カロリーメイトと缶詰などの非常食が食事、それで風呂も入れず、極め付けに線量計も与えられずに原発の復旧のために働いている。これはもうどこかの強制労働くらいひどい扱いです。

 交代要員も少ないようだし、防護服はあるようだけれど長靴を履かせてもらえなかったり、ずいぶんひどい扱いを受けていることが不思議で仕方ありません。誰が現場の作業員の安全を統括していて、誰が管理しているのでしょうね。全部東電任せにして、政府は結果報告を待つだけだからこんなことになるんじゃないかと言う気がしてなりません。線量計すらも彼らのために手に入れる気が無いのか。原子力安全保安院とか言う役所は何の役割を果たしているんでしょうかね。
 この最悪の事態でも根性論で作業をすることの愚を自覚していないことが一番の問題です。

現場の最大180人、線量計装着させず作業

 東京電力は31日夜、東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所で、放射線量を測る線量計が不足し、復旧作業に従事する各チームの責任者だけに線量計を装着させ、作業にあたらせていたことを明らかにした。

 最大で約180人が線量を測らずに作業していた。東電は、全作業員の装着を決めたが、作業工程が遅れる可能性があるという。

 東電によると、同発電所には約5000個の線量計が配備されていたが、津波に流されるなどし、320個しか使えなくなった。

 被災後、同発電所では、多い日で約500人が作業していたため、東電では、全員に線量計を装着させるという従来の内規を変更。▽作業場所の線量が事前に把握できる▽1日あたりの総線量が10ミリ・シーベルト以下――などの条件を満たし、チームが同じ作業をするという前提で各チームの責任者の計測だけで、全員の線量を測ったことにしていた。
(2011年4月1日11時14分 読売新聞)