これからの避難指標は?

 屋内退避地域の指定をされていた20-30キロ圏内から、屋内退避の基準を超える累積放射線量が観測されたそうです。そう、累積すると、放射線量は基準を超えるんですね。放射能がどんどん漏れ出すと、今アンゼンと謳われている地域も将来的には避難地域に指定されるのでしょうか?

 原発はまだまだ放射性物質を垂れ流していますから、空気中、海中の放射線物質の濃度が高い地域は徐々に広がっていくはずです。おそらく30キロ圏内だけでなく、40キロ、50キロ、もしくは風向きによっては100キロ200キロと広範囲になるはずです。放射能の拡散予測をしているはずのキショウチョウは予測を公開していませんが、ドイツや他の国の計算では、より広範囲に広がる可能性も指摘されています。
 日本の広範囲で屋内退避をしなくてはならないような放射能値が(累積でも)観測された場合、もしくはそれを大きく上回る値になったら、避難指標はどうなるんでしょうね。まさか避難基準を法的にゆるくして、今まで避難を推奨されていたレベルでも"健康上影響は無い"とかいいだすんじゃないでしょうね。そうなる気がかなりしますが。

放射性物質 浪江町で屋内退避の目安超え 累積放射線
毎日新聞 4月5日(火)2時44分配信
福島第1原子力発電所周辺の累積線量結果※3日現在、単位はミリシーベルト
 文部科学省は4日、福島第1原発から北西約30キロの福島県浪江町国道399号沿いの累積放射線量が先月23日から今月3日までで10.34ミリシーベルトに達し、屋内退避の目安となる10ミリシーベルトを超えたと発表した。人工被ばく年間限度の1ミリシーベルトの10倍を上回った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000005-maip-soci