廃炉を前提にして

 これは怒りを覚える。政府は放射能漏れの直後から対応を間違っていたんだと思います。廃炉を前提にしてはじめから原子炉に対処していれば、今の時点で放水なんて決死隊みたいなことをせずにすんだかもしれない。

原発事故直後、日本政府が米の支援申し入れ断る
 東京電力福島第一原子力発電所の事故を巡り、米政府が原子炉冷却に関する技術的な支援を申し入れたのに対し、日本政府が断っていたことを民主党幹部が17日明らかにした。

 この幹部によると、米政府の支援の打診は、11日に東日本巨大地震が発生し、福島第一原発の被害が判明した直後に行われた。米側の支援申し入れは、原子炉の廃炉を前提にしたものだったため、日本政府や東京電力は冷却機能の回復は可能で、「米側の提案は時期尚早」などとして、提案を受け入れなかったとみられる。

 政府・与党内では、この段階で菅首相が米側の提案採用に踏み切っていれば、原発で爆発が発生し、高濃度の放射性物質が周辺に漏れるといった、現在の深刻な事態を回避できたとの指摘も出ている。

 福島第一原発の事故については、クリントン国務長官が11日(米国時間)にホワイトハウスで開かれた会合で「日本の技術水準は高いが、冷却材が不足している。在日米空軍を使って冷却材を空輸した」と発言し、その後、国務省が否定した経緯がある。
(2011年3月18日08時12分 読売新聞)


 放水に効果があったとは、今の時点では考えられません。立ち上がる水蒸気の様子だけで効果があったと会見するは楽観的過ぎる気がします。

放水に「一定の効果あった」…東電が会見
東京電力は18日未明、記者会見を開き、福島第一原子力発電所3号機への自衛隊の消防車両による放水について、「一定の効果はあった」と説明した。

 自衛隊の大型消防車両による放水は、17日午後7時過ぎから午後8時過ぎまで行われた。放水車から3号機の建屋までの距離は約10メートル。建屋に入った水の量は把握できていないが、立ち上る水蒸気の状態から一定の効果はあったとしている。
(2011年3月18日00時41分 読売新聞)