筋書き通りに進んでしまった、と今さら反省してもね

 原発は最悪のシナリオをそのまま進んでしまっています。始めはアンゼンアンゼンと東電も政府も呪文のように唱えていましたが、結局起こったことは、放射能漏れ、圧力容器の破損とどうしようもない事態にに来ています。今さら反省したところで、何も良くなりません。

 年単位、おそらくウン十年単位で考えないといけないかもしれません。その場合の保障、影響を受けうる環境汚染、全てを最悪の状況に設定して今考えるべきでしょう。超希望的観測で始まった今回の事故の初動が全てを悪いところにもっていっていますから、今の時点で最悪のシナリオに転換して政策を決めていってほしいものです。

 日本にいると。どのくらいシビアに感じられるのか解りませんが、状況は大分悪いように思います。

廃炉には「年単位でかかる」 原子力安全委
2011年3月30日23時9分
 原子力安全委員会は30日、福島第一原発の事故について「まさにシビアアクシデント。筋書き通りに進んでしまった。きちんとマネジメントされていれば防げたと思う」との見解を示した。代谷誠治委員は「事業者の自主努力に任せていた。大いに反省している」と語った。

 事態の収束と廃炉については、燃料棒の冷却にどれだけ時間がかかるか見通しが立たないとした上で、代谷委員は「まだ現在進行中。通常の原子炉の廃炉と全く違う。はるかに長く、年単位でかかるとしか言えない」と語った。