レベルも小出しか

 福島は、これでチェルノブイリと並ぶ用語として世界中に認識されました。フクシマ、と言えば原子力発電所の事故、水素爆発を起こしてメルトダウンした、原子力発電所事故自体の名称として認識されていきます。原子力保安院は、始めはたいしたこと無い、健康に影響は無いと言い続けて、事故のレベルもレベル5だったのに、こうやって徐々に徐々に上げていくのは日本の役所の悪い体質です。

 保安院は事故の程度すら正しく判定できないのか、わざとやっているのかどちらかとしか考えられません。どちらにしてもその組織の存在自体が必要なのか疑います。

事故レベルを変更した理由を聞いてみたいものです。徐々に事態が悪化していったのが理由なのか、始めは早めに収束するだろうと楽観視して低いレベルにしておいて、いつまでも収束しないからレベルを上げたのか。後者だとしたら何でそもそも始めにレベル5にしたんでしょうね。何のために?

 なんにしても、あ〜あ、やっぱりね。という印象です。

原発事故「レベル7」に引き上げ チェルノブイリ並み 保安院

産経新聞 4月12日(火)8時56分配信
 東京電力の福島第1原子力発電所の事故で、政府は12日、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されているとして、国際的な基準に基づく事故の評価を、最悪の「レベル7」に引き上げることを決めた。「レベル7」は、旧ソビエトで25年前の1986年に起きたチェルノブイリ原発事故と同じ評価。原子力安全・保安院が同日、原子力安全委員会とともに記者会見し、評価の内容を公表する。