外部評価を入れろ

 今朝、ラジオで福島第一原発の事故レベルが7に引き上げられたというニュースをやっていました。アメリカのニュースで改めて聞くと、ああやっぱりそうだね、と思います。なぜか安全保安院のおっさんたちの記者会見を見ても、今更何言っているんだコイツラとしか思いませんでしたが。

日本だけでなく世界中の多くの人が、既に非常に深刻な状態になっていと思っていて、今更レベル7に上げたところでやっと評価のほうが現実に即したレベルに設定されたんだと認識しているんじゃないかと思います。これが間違った印象ではなければ、日本の役所、特に原子力発電所事故の評価をしている部門(原子力安全委員会原子力安全保安院)の発表は信じられていないということでもあります。日本に住んでいる人たち自身が懐疑的にニュースを見ているのですから、いわんや他国の人をや、です。

 原子力事故に関しては、日本以外の国にも少なからず影響があるのですから、もっと早い段階でIAEAなどの第3者機関に評価をゆだねるべきだったでしょう。今この時点からも、外部からの評価を入れていかないと、国際的な信用はどんどん無くなっていきます。自国民に信じられていない委員会が行っていることが、他の国の人が信じるわけがありませんから。

[追記] 
つまり、わかっていたけど黙ってたわけですね。だからもう第三者機関に評価をゆだねるべきです。分ってたけど、アクションしないのは自分達の役割をわかっていないってことに等しい。

チェルノブイリ級、先月には認識=レベル引き上げは求めず―安全委

2011年4月13日2時6分

 福島第1原発事故が国際原子力事故評価尺度(INES)でチェルノブイリ事故に並ぶレベル7に引き上げられたことについて、放射性物質の放出量推計に当たった原子力安全委員会の代谷誠治委員は12日の記者会見で、レベル7相当の非常に高い値となる可能性を先月下旬には把握していたと明かした。
 安全委は同日、推計放出量は63万テラベクレル(ヨウ素131換算)と発表したが、代谷委員はこの数値も「1週間ぐらい前に分かっていた」と述べた。この一方で「レベル設定は原子力安全・保安院の役割。レベルが上がったからといって対応が変わるわけではない」と話し、レベルの引き上げを急ぐよう保安院に求めることはしなかったとした。 
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201104120163.html