歯医者と日の出と匂いと記憶

 今朝は朝から歯医者に行って来ました。7時40分の予約で歯の定期クリーニング。去年歯根とその周辺の手術をしたので、クリーニングは1年半ぶり。朝Yuを送り出してから車で10分ほどの歯医者さんへ。ここは大学の教授陣がやっている歯医者で、以前通っていた藪医者よりもよほどいいという印象。手術もここでしてもらいました。ちなみに、ちょっとまえに同じグループで親知らずも抜いてもらっています。高めの医療保険に入っているので、最近の歯医者さんからの請求は日本と同じ程度になっています。

 この辺はもうすっかり紅葉が深くなって、日が出るのも遅くなっています。大体朝の7時半ごろから徐々に明るくなってくるのですが、歯医者さんに行く頃に日の出が見えてとても気持ちよかった。眠い目をこすりながら車を運転していたので、輝く日の出には目が覚まされました。

 ここでの生活ももう6年目なんですが、こういう光景もここを去ってしばらくしたら思い出したりするんでしょうね。昔の記憶ってあるようでないし、忘れたようでしっかり覚えているものです。特に匂いで記憶がよみがえることが多い気がします。ただ、問題は年をとるとともに嗅覚が鈍くなっていること。昔は鮮やかに感じた朝露の匂いや、食べ物の匂い、日常生活のいろんな匂いに鈍感になってきている気がします。ふとしたときに、昔かいだことがある匂いを感じると、記憶がよみがえってくる、そんな感じです。

 今毎日学校に通っているYuも、きっと色んな匂いを感じて、いろんなことを考えて感じているんだろうなと思いながら家路に着きました。そんなことを話すときが来るのかどうか分かりませんが、多分本人の記憶のどこかにはとどまっていてくれるでしょう。毎日の生活が楽しく、輝かしければ、その記憶も色あせることなくあり続けるんじゃないかと、ボーっと考えていました。

 さて、今日はこれからミーティングです。ちなみに、また眠気が襲ってきています。