指しゃぶり

 Yuは昔から良く指しゃぶりをする子でした。しかも、1歳頃までは手のひらを上にして口に指を突っ込むのが彼のスタイル。時には指を4本突っ込んで気持ちよさそうに寝ていました。この頃は、右手を自分の口に突っ込み、左手は抱っこしている父親の口の中に丸ごと突っ込みながらすやすやと寝ることが多かったように思います。抱っこしているほうは、口の中に手を丸ごと突っ込まれたまま、抱っこしているという奇妙な格好になっていました。

 2歳ごろには指は手のひらが下にくるようなスタイルに変わったので、成長とともに関節がしっかりしてきて、柔軟さも失われていっているのでしょう。指も4本一気に突っ込むことは減り、人差し指と中指の2本だけを吸うようになりました。一時期自然とやめていたこともあったのですが、引越しのあわただしさで不安定になったのか直ぐに指しゃぶりを再開してしまいました。

 3歳になってもこの癖は変わらず、歯型の形成への影響を心配して、毎日のように注意されてもやめようとしませんでした。知り合いの歯医者さんに話をしてもらったりしましたが、結局やめることなく今まで来ています。右手の人差し指と中指には、指しゃぶりタコができていてるし、本人も他のお友達には指しゃぶりをしている子なんか一人もいないことは自覚しているようで、止めなくてはいけないとわかりつつもやめられないようです。

 そんなYuに最近、いつになったら指しゃぶりやめるの?と聞いてみたところ"4歳になったらやめる”と宣言してくれました。もう直ぐ4歳、ぱっと気持ちが切り替わって辞めるのかどうかは分りませんが、本人の気持ちに任せてみようと思います。