関わり方

 3ヶ月も滞在してもらっているKちゃんですが、本当に来てもらって助かっています。特に第1子(Yu)の面倒をほとんど見てもらっているので、朝出勤前にあわただしくしなくて済むことや、Yuが精神的に安定していられるのにかなり寄与してくれています。おかげでYuは今のところあまりストレスを感じるそぶりを見せず、元気に過ごしてくれています。もしも、家族の彼への関わりが第2子が生まれたことで極端に減ってしまっていたら、かなりストレスに感じていただろうと思います。

 Kちゃんは滞在当初からはっきりと、自分は第2子ではなく、第1子であるYuの面倒を見ると明言していて、その言葉通り、滞在中ほとんどの時間をYuとすごしてくれています。第2子が生まれてからは特にその傾向が強く、Yuが学校に行っていない時間以外は、彼女の注意はほぼすべてYuに注がれています。Yuも両親が第2子に時間を割いていて、自分への注目が減ったにもかかわらず、今までと変わらず優しく、安定していられるのはKちゃんの情熱と注目が常にYuに注がれているからに他なりません。

 興味深いのは、Kちゃんがはっきりと”自分はYuの面倒をみる。Yuがいるときには赤ちゃんの世話はしないようにしたい”と言っていて、その通りに行動してくれていることです。祖父母は一般的に孫をネコっかわいがりしますし、ましてや新生児が生まれたとなると赤ちゃんばかりに注目が集まりがちです。かわいい赤ちゃんが生まれたのですから、自然なことなのでしょうが、それによって他の子供に生まれる嫉妬やストレスがあることを見逃してしまいがちです。しかしKちゃんの場合は自分の役割を考えて、何がこの家族に足りないのか、必要とされているのか理解して自分の行動を規定しているところです。そういう意味ではKちゃんはストイックとも言えるでしょう。

 自分が同じ立場になったら、こんなふうにはっきりと行動を規定できるか、自信はありません。確実に効果があるのは、一緒にいてよくわかります。何より感謝感謝です。