アメリカの医療保険はめんどい


たまにはちょっとアメリカらしい話しを。


少し前に、医師の指示にしたがって、少し高価な薬を購入したのです。


病院の担当者の説明では、その製薬会社から薬を買うためには、患者が直接注文しなくてはならないが、その薬代は殆どの保険会社の保険プランでカバーされるという説明でした。


普通のケースでは医者が製薬会社から薬を購入して、医療行為分のお金とともに患者に請求されるのですが、この薬に関しては、なぜか患者が自分で買って医者に持ち込まなければならないとのことでした。


支払いが済んで保険会社にクレームフォームを提出。保険でカバーされた分が払い戻されるはずだったのですが、保険会社からしばらくして書類不備で申請書が返ってみました。添付された手紙を見ると、何か情報が欠落しているとの記述。


昨日、書類不備の理由と足りない情報は何なのかを聞こうと思って電話したのですが、保険会社の担当者から別な担当者へと3回ほどたらいまわしにされて待つこと1時間。電話口の人が変わるたびに名前、ID,住所、その家もろもろを一から説明しなおさなくてはなりません。その後、薬関係の担当者に廻されて、事情を説明して、また保留すること30分。


結局私が入っている保険プランでは、医療行為に関しては保険がカバーするが、自分で支払った分の薬は例外なく保険の適用外であることが分りました。医者が薬を製薬会社から取り寄せて投与した分はカバーされるんですが、自分で支払った分はダメのようです。保険プランの詳細を読めば分ったことですし、薬を購入するときに直接保険会社に効けばよかったのですが、病院の説明を鵜呑みにしてしまったわけです。


結果として病院の説明と、保険会社のルールは違っていて、患者自身の負担になることになりました。保険会社の説明によれば、今回薬の購入先の製薬会社はなぜか患者にしか販売しないけれど、別な製薬会社なら薬を医者に送って医者から患者に請求が行くことになるので、保険でカバーできるんだとか。


そんなの私に分るわけありませんから、今更どうしようもありません。


システムが複雑で、どいつもこいつも言っている事が違うので、自分で完全に理解しないと、自分が損をするだけ、それがアメリカの医療保険のシステムです。TPPがはじまったとしても、アメリカの保険システムは日本には絶対に導入してほしくありません。