健康教室2 『海外での妊娠、出産』

 土曜日は、日本人のお医者さん主催の健康教室に言ってきました。テーマは『妊娠と出産』。アメリカで妊娠、出産する際の知識、経験を紹介するセミナーでした。既に出産した方や、これから出産予定の人、予定はないけど興味はある人など、色んな人が参加していました。前回の健康教室は保険と医療がテーマだったので年齢層が幅広かったのに対して、今回は20代から40代まで位の方がほとんどでした。


前回の記事はこちら【健康教室1 『健康保険』


 前回は来なかった方も結構いて、色々な情報交換ができてよかったです。多分企業の駐在の人もいるでしょうし、大学のポスドクもいます。そしてアメリカ人のだんなさんを持つ方も参加されていました。面白かったのは、日本人同士のカップルで渡米して来た人は比較的日本人の知り合いがいるのに対して、アメリカ人の旦那さんと暮らしている方はこの町で日本人とあったことがない、もしくはほとんど知り合いがいない方が多い傾向にあることでした。


 一般に、日本人がアメリカに来ると、日本人のコミュニティーに強く依存する人もいれば、逆に全く日本人に出会わない人もいます。この町にもかなりの数の日本人がいるはずですが、そのコミュニティーは中国人や韓国人のそれと比べると非常に少なく、かつつながりも弱いようです。
 折角アメリカに来たのだから別に日本人同士で集まる必要も無いとTkも思います。アメリカにきたのだから、日本人意外と知り合って友達になるほうが、社会に溶け込みやすいでしょうね。日本人同士で四六時中つるんでいても、英語はちっともうまくならないでしょうし、この国での方向感覚を獲得しにくくなると思います。かといって、全く他の日本人とのつながりが無くなってしまうと、イザというときに必要な情報(領事館や、ビザの手続き、保険、他にも色々)が世間話ついでに情報交換できなくなってしまいます。
 適度に距離を置きつつ、必要なことはコミュニケーションしていくことは異国で生きていいく上で大切になっていく陽に思います。


 健康教室自体は、結構楽しく、出産の体験談、何が役に立ったか、何をやらなくてはいけないか、などなど経験者とこれから経験する方とのやり取りがあって勉強になりました。Tkも主催者のお医者さんにあれこれ技術的な事を聞いたりすることができて、なぞが解けたこともあります。

 英語で出産する事をDeliverと言います。このDeliverという単語を使うとき、主語は妊婦さんにもなりうるし、お医者さんにもなりうるんですね。

辞書によれば、分娩させるという意味もあれば、分娩するという意味もあります。

She delivered a baby boy. (彼女は男の子を出産した)

とも使えるし、

Doctor Warner delivered my son. (ワーナー先生が息子をとり上げてくださったんです)


とも使えるようです。

deliver
【@】ディリバ,デリバー,【変化】《動》delivers | delivering | delivered,【大学入試】,《他動-1》(商品や手紙を)配達する,届ける,納品する,供給する,《他動-2》(考え・演説などを)述べる,(伝言などを)伝える,言い渡す,《他動-3》解放する,譲渡する,明け渡す,救い出す,《他動-4》分娩させる,産む,

 日本にあってアメリカに無い出産、子育ての文化で最たるものがあります。それは"母子手帳"です。
母子手帳は妊娠中の経過、出産後の乳児のデータ、状況が全て記述することができ、なおかつお医者さんとお母さんで情報を共有することができる強力なデータベースになります。どこにでも持ち運べ、全国共通のフォーマットです。


 Tmは日本を発つときに、町の保健センターで母子手帳の英語版をもらってきたのですが、それが英語がそれほどできない私たちにはかなり助けになりました。その話も健康教室でしたところ、とても役に立ったようでした。
英語だけでなく、他の言語でも出版されているそうで、ネットでも購入できます。


母子保健事業団の公認ショップの「本の楽育まんてん堂」
http://www.ecur.co.jp/goodslist_index.html から購入できます。

また紀伊国屋書店 Bookwebでも手に入るようです。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9973449290



 この母子手帳は海外で育児とをしている人が日本に帰る時に役に立つだけでなく、対訳が付いているので、現地での妊婦健診や乳幼児健診でも大いに役に立ちます。