レイギサホウ

 昨日の合気道の稽古は月に一回のBOBの稽古。いくつか得たものがありました。基本技で相手を落とすときの足さばきの考え方、体重移動の意味などなど。10年以上やっていても、基本に戻ると新しい発見があるのが不思議です。今までそれでいいと思っていたことが全然使えなかったり、自分の思い込みとマ逆な方法のほうがうまく行ったり。しっかりとした経験者の言うことには、聞く意味があります。

 稽古の後半で面白いことに、昇段昇級審査のときの振る舞いと、礼儀作法についてのレクチャーがありました。礼儀作法は誰が教えてもおかしいことではないのだけれど、アメリカ人のBOBがお辞儀の仕方、手順などを細かく説明しているのは、ちょっと不思議な感じがしました。それをアメリカ人が教えてもらう様子を日本人が見るのはなにか面白いものを観察するような気持ちになります。Bobは30年以上武道をたしなんできているので、何にもおかしなことは無いのですが。

 礼儀作法、日本人でも気にしないケースもありますが、基本的に生活に浸透しているので、変な解釈をする人は少ないと思います。それに対して元々文化的に全く異なる世界にいる人たちが畳の上での礼儀作法を真似すると、形だけはそれっぽくても、ちょっとした振る舞いで行動と理解に矛盾があるのが分ります。そういうのをみるとガッカリしますが、仕方ないかもしれません。

 昨日のBobの稽古は実に3時間にもおよび、その間Yuはずーーーーーーと待っていました。おもちゃや本も持っていっていましたが、普段は1時間半で終わるはずの稽古が予想以上に長引いてくたびれていました。それでも稽古が終わった後にTkと遊べることを目標にがんばって待っていたようです。いつも大人クラスが終わったあとに、杖や剣を使ってYuと二人で稽古という名のじゃれ合いをするのが楽しみなようです。