飛び受身をする

 合気道に連れて行っているせいか、最近やたらと受身をします。前はゴロゴロと転がっているだけで、単に受身ごっこをしているだけのようだったのですが、毎週ちょっとずつ上手になってきて、ついに昨日は偶然にも飛び受身をしました。

 3歳児なので頭のサイズが体に対して大いいYuが、大人と同じように受身をしようと思うと、頭をどうしても床にぶつけてしまいます。それだと危ないので、ゆっくりとでんぐり返しをするわけです。これはTmが教えたこともあって出来るようになるのには時間はそれほどかかりませんでした。問題はその後。

 Tkが合気道の大人クラスで受身の練習をしている様子を良くみていたYuは、自分も同じように出来ると思ったらしく、でんぐり返しを、飛び込んでするようになりました。それがここ1,2ヶ月の間に起こったことです。どうも、雪遊びでソリをしに坂のあるところに行くと、坂を転がる要領で飛び込み前転をするようになったようです。いまでは平地だろうが関係なく、上手に飛び込み前転をしてくれます。

 ただのでんぐり返しから飛び込んでのでんぐり返しにはなりましたが、受身のように手を床につく余裕はありません。合気道の受身を取るときには、多くの場合、衝撃を吸収するために手で畳を叩くんですね。どうもそれがしたかったらしく、飛び込み前転をして、その後手で床を叩く、という練習を一人でしていました。

 この間の日曜日の稽古で、大人クラスで受身の練習をしたのですが、その際に腕を組んだまま手を使わずに前周り受身をする、という練習をしました。転がるときに、手を使わないことでスムーズに回る必要が出てきます。さらに着地の際にも手で床を叩けないので、上手に回転しないといけません。それを身につけるための受身の練習でした。
 それをみていたYu,自分も出来ると思ったのか、昨日突如”みてみて!”といって同じように腕を組んでの受身をやってくれました。手を使わずに、前周り受身をするのは、大人でも慣れていないと結構難しいんです。受身をするときに肩から落ちるわけですからね。接地の際に体をスルッと回転させないと肩をぶつけてしまいます。それが、Yuがやってみると、一発で簡単にできてしまいました。頭を打たないように、おへそを見るんだよ!といつも言い聞かせているからか、その回転の様子はまさにきれいな受身そのもの。

 唖然としているTkとTmを尻目に何度も何度も繰り返していたYu,突然勢いよく受身をしたと思ったら、手は組んだままくるっと回るときに、宙に浮きました。そのままするっと着地。偶然にも飛び受身です。本人は自覚していないようでしたが、たった1度だけでしたが、あっさりと一番難易度の高い受身をしてしまいました。

 しばらく、Tkは言葉も出ませんでした。

受身をしているYu:腰も足もしっかり上がっていて、かなり美しい受身の形になっています。


 こんな感じで合気道ごっこから、徐々に合気道ができるように?なっているYu,怪我だけはしないように細々と言い聞かせながらやっています。いまは一番モチベーションが高い時期なので、危険なことはさせないように、本人がやりたい事をやらせてあげられればと思っています。

 最近は、YuがTkを叩くときも腰が入っているので、叩かれると痛くてかないません。。。これも良くも悪くも合気道の影響かなと思っています。

ちなみに、受身はどんなものかと言うと

普通の前回り受身。道場の稽古の様子から

飛び受身。Bobに投げられて、受身をとっているのはTkです。