研究学園都市なのにね

 福島第一原子力発電所の影響で被曝したとしても、被曝した人が周囲に与える影響はほとんど無いはずです。つくば市は、研究学園都市を名乗っている癖をして、こういう判断をするとはいい笑いものです。「市民に無用な不安を与えない目的」なんだったら、被災者に測定検査を要求する前に、被曝と周囲への影響を示すデータを出して、影響が無いことを説明すれば済む話だと思いますが。つくばがこのレベルだったら、他の市町村も同じようなことが起きていそうですね。日本は唯一の被爆国で、なおかつ54基も原子力発電所を抱えているくせに、日本人の多くが被曝とその影響については驚くほど(私自身も含めて)知識がありません。原爆が落とされたらどうなるのかは、アメリカ人や他国の人に比べれば比較にならないくらい想像ができるのに、基礎知識がないと言うのは片手落ちです。
 それと、何をしたら、誰への差別につながるのかという意識が低いのも特徴のような気がします。

つくば市、福島からの転入者に放射能検査要求

読売新聞 4月19日(火)3時7分配信
 茨城県つくば市が、東京電力福島第一原発の事故で福島県から避難して転入する人たちに、放射能汚染の有無を確認する検査を受けた証明書の提示を求めていたことが18日、わかった。

 市側は「市民に無用な不安を与えない目的だった」としているが、転入者からの抗議を受け、検査を求めないことにした。

 つくば市によると、市民課長名で3月17日、福島からの転入者にスクリーニング検査を求めることに決め、担当する窓口へ通知した。窓口の担当職員が、転入者に消防本部や保健所で検査を受け、証明書をもらうように指示するなどしていたという。原発事故が起きてから、つくば市には福島県いわき市などからの住民が避難している。

 今月11日、つくば市内の研究機関に就職するため仙台市から転居してきた男性(33)が証明書の提示を求められ、このことを茨城県に訴えたことから問題が発覚した。つくば市の岡田久司副市長は、「放射能汚染について、誤解があったと認めざるを得ない」と釈明した。

最終更新:4月19日(火)3時7分