Bad project

最近、アメリカのBiology系の大学院関係者ではやっているビデオなんですが、よく大学院の実情を表しています。ストーリーは、ラボに配属されて博士号を取るべく研究している大学院生が、ラボの教授(PI, Principal investigator)から与えられたプロジェクトがとてもものになりそうになくてへこむという話。研究テーマが悪ければ実験も上手く行かないし、論文も出ない、論文が出なければ博士号は取れない。こんな生活は続けたくないし、仕事が欲しいけど、ここを止めたら博士号は取れなくなってしまう、あーやだやだ、というどの大学院生も陥りうる悪循環を表現しています。

 ラボの様子もほぼ忠実に再現しているようですし、大学院生のおかれうる状況も現実に近くて面白い。日本も大して変わりませんが、こちらはこちらで切実です。(金銭的にも社会的にもアメリカの学生の方が恵まれているが)

結局研究は、テーマと実験デザインがうまくできていないといい研究にならないとも言えます。研究を始める段階でそこまで見通せるかどうかが、成功するかどうかの違いなんだろうなぁ。