酒テイスティング〜アメリカの地方都市で新潟の酒に出会う

 5時半にMikeたちにきてもらってピックアップしてもらいました。6時過ぎにワインショップに到着。ワインやさんでの日本酒テイスティングってどんな感じだろう?と思いながら店内に入るとなんてことはないワインショップ。結構シックな雰囲気だけど、店員意外誰もおらずガラーンとしてます。裏の小部屋に案内されたのでついていくと、狭い部屋に20人以上のお客さんが既にテーブルを囲って座っていました。私達が最後の到着。あいにく4人で座れる席はないのでMばらばらに座ることに。幸いTkとTmとYuは一緒に座れたのでホッ。静まり返る雰囲気の中。二人のホストが自己紹介をして、日本酒の概要と、醸造の仕方を説明し始めます。もちろん英語で。説明の中に発音のいい日本語を織り交ぜながら説明するのがなんとも不思議な感じです。”ジョウゾウ””ギンジョウ””ダイギンジョウ””コウジ”など聞いたことがある単語が耳につきます。試飲は秋田や新潟の蔵元から仕入れたお酒、合計で5種類。ワイングラスに2cmくらい入れてもらってそれをちびちび飲む感じでした。スシというなの、酢飯を使っていないスシが1品、あとはなぜか味噌汁がでてきて、最後は枝豆があてに出てきました。なんで日本酒に味噌汁?と思ったのですが、これはこれで美味しかったのでありかも。
 途中日本語でぶつぶつTmと話をしていたら、Tkの直ぐ隣にたって説明してくれているホストの人が日本語で話しかけてくれました。あちゃ、聞かれてたかと思って、話をすると大学で日本語を習って、日本酒に興味があって輸入代理店で働いているんだとか。今はNYで日本酒のアドバイザーとかいう肩書きで日本酒の輸入と販売に関わっているんだそうです。提携している日本の蔵元のところに4ヶ月研修に行っていたんだとか。
 最後のほうにテイスティングに出てきたお酒が新潟の”市島”*1。なんとTmはよく知っている銘柄でした。蔵元もシバタにあるそうで、ロチェスターで市島に出会えるとはと感慨深そうなTmが印象的でした。ラベルはもちろん英語版に張り替えられていましたが、すっきりした美味しいお酒でした。個人的にはちょっと酒臭い酒も久しぶりで美味しかったんですが、すっきりした酒もしみこむように体に入っていきます。
 向かいに座ったおっちゃんはワイングラスをぐるぐる回して、ワインテイスティングと同じ要領で飲んでいました。そんなこと、そういえば日本酒を飲むときにはしませんね。それともそっちのほうが香りを感じられるんでしょうかね。よくわかりませんが、ちょっと不思議な感じがしました。日本にいて日本酒を飲むのと、アメリカに来てアメリカ人と日本酒を飲むのはなんかちょっと違う感覚になります。
 それにしてもこういうちゃんと日本酒の知識と、飲み方を知っているアメリカ人が、日本酒の普及運動をしてくれるのはいいことです。たとえば、寿司を食べるときには日本酒は飲まない、とか熱燗にするお酒と冷酒で飲むお酒の違いとか、お酒の保存方法とかを丁寧に"英語で"説明してくれます。日本酒アドバイザーみたいな人がもっと増えてくれれば、アメリカでも日本でも変わらず低価格のいいお酒が飲めると思うんですが、どうでしょうね?
 テイスティング中に、Tkの膝の上に座っていたYuはとってもおとなしくしていたんですが、1回だけ日本酒の入ったワイングラスをわしづかみにしたときは焦りました。あぶねー。
 テイスティングのあとはMikeたちと和食レストラン"四季"にいって晩御飯をいただきました。Mikeはカレーうどんと巻き寿司、Mingは巻き寿司、Tmはちらし寿司、Tkは刺身定食をいただきました。Mikeがカレーうどんを食べていたのが面白かった。
 Mikeたちは、日本酒を飲むから、ということでわざわざ迎えに来てくれて、家まで送ってくれました。おかげでTkもTmも心置きなく堪能できました。もちろん、チャイルドシートは付けさせてもらったので、Yuも安心してのドライブでした。さそってくれたMikeとMingに感謝です。