これからもこういう問題はでてくる

 このケースでは、被曝していることを自己申告していて、その上で断られているのでおかしいとは思いませんが、自己申告しなければそのまま献血できたのでしょう。現状ではどこから線引きをするのかはあいまいです。曖昧にしておけば、これからもこの手の問題は沢山出てくるでしょう。献血だけに留まらず、過剰に反応する人も出てくるでしょうし、福島にいたというだけで思いもよらないところで差別を受けることもあるかもしれません。
 被曝と遺伝子の損傷についての研究はどれくらいなされているんでしょうね。殆どそういう話は聞きませんが、研究されていないはずはありませんから、もっと専門家がアウトプットするべきでしょうね。

福島の男性、献血断られる=本人の「被ばく」申告理由に
時事通信社 2011年6月7日(火)12時01分配信
福島県いわき市の男性が、東京都内で献血しようとした際、原発事故による放射線被ばくの可能性を理由に、献血を断られていたことが7日、日本赤十字社への取材で分かった。男性の妻から「医師に放射線で遺伝子が傷ついているかもしれないと言われた」と抗議を受け、日赤側は「説明の中で誤解を招き、男性に不快な思いをさせ、申し訳なかった」と謝罪した。
 日赤によると、男性は5月26日、東京・お台場に設けられ、東京都赤十字血液センター江東区)が運営する移動献血会場を訪れ、「福島から来た。被ばくしているかもしれないが、献血できるか」と質問。同センターの医師は「本人が被ばくしていると申告しているため、本人の健康のため*1献血を控える方が好ましい」と判断、採血を断った。男性の妻からの抗議は翌27日にあったという。
 福島第1原発事故を受け、日赤は今年4月、累積被ばく量が100ミリシーベルトを超えた原発作業員については、半年間献血を制限する方針を通知。しかし、避難している福島県民にはこの通知は適用されず、同県でも通常通り献血が行われているという。 

*1:"本人の健康のため"ではないのは明らかですけどね。明らかに献血した血液のもつリスクを避けるためなのに、何でそういわないのか。普通に説明すればいいのに。こういうところが馬鹿げていると思います。