ニコニコニュース・東日本大震​災特番 「どうなる原発、どう​する被災地」

 これは見る価値がある。この動画を見るにはニコニコ動画の会員にならなくてはなりませんが、これも無料なのですぐに出来ます。長い動画ですが、原子力関係の力関係や、裏で何が起こっているのか、今後何が起こりうるのか、電力政策など、詳しく、分りやすく説明してくれます。おすすめ。

 今現場では一生懸命冷却していますが、燃料プールに穴が開いていたり、状況によっては、冷却しても冷却しても普及はしない可能性もあると。チェルノブイリのときは石棺のなかに原子炉自体を閉じ込めたそうですが、内部の熱量が高すぎるためにそれも現状では出来ず。もし燃料プールに穴が開いていたとしたら、打つ手は殆ど無く、今の作業を今後数年続けていくしかないんだそうです。その場合、数年後崩壊熱が収まってきて初めて原子炉を閉じ込めることができる。それまではずっと放射性物質を垂れ流し続けることになります。

 こういう話は、恐らくNHKでも民放でも聞くことが出来ない話でしょう。ネット社会になった今だからこそ、門外漢にも内部事情を分りやすく知らせてくれる媒体に触れることが出来ます。NHKが御用学者ばっかり使っていることもようやく分りました。御用学者、学会内でのヒエラルキー、触れてはいけないタブー、原子力村の村落同士の不可侵、どれをとってもたぶんどの分野でもありえるいや〜な文化です。科学界で、こういう雰囲気に陥っているところはまだまだ沢山あるはずです。

飯田氏は、福島第1原子力発電所で「今後一番ありそうで、結構やっかいな問題」として、使用済み燃料プールに穴が空いていた場合の対処があると語った。飯田氏によると、「電源が復旧し、ポンプが動いてプールに水を回せるようになったとしても、どんどん漏れて」いき、
「補修するにも、ものすごい放射線量で近づけば死ぬレベル。ロボットにはできない仕事を、誰がどういう風にやるのか。少なくとも今は思いつかない」
と語った。なお、1986年にソビエト連邦(当時)で発生したチェルノブイリ原子力発電所事故の際になされたような原子炉ごとコンクリートで閉じ込める方法は、内部から崩壊熱が出ているため難しいという。飯田氏はさらに、「そうなると今のようなベント(蒸気を抜く作業)や海に放射性物質を垂れ流す状態が1年2年と続く」と、事態の収束までにいくつもの課題が残されていることを指摘した。

ニコニコニュース・東日本大震 災特番 「どうなる原発、どうする被災地」
原発はどうなっているのか。被災地はどうすればいいのか――。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv44244136#0:40:50


 いま、いったい原発はどうなっているのか。そして、その影響はどこまで広がるのか。今週のニコニコニュース特番では、「原発の今」を考えます。番組後半では、ニコニコニュース取材班による被災地リポートもお届け。新たに発足した「内閣官房震災ボランティア連携室」の取り組みなどの支援の活動もとりあげながら、「被災地の今」も伝えます。
■出演:津田大介(メディアジャーナリスト)/飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)/池本修悟(NPO事業サポートセンター)/亀松太郎(ニコニコニュース編集長)/助田徹臣(ニコニコ生放送 ディレクター)