pinata

 昨日は、アートクラスの最終日で、子供たちがみんな集まってPinataをしました。セバスチャンがデザインした絵をパローマが形作り、絵をTkが描いたPinataを木からつるし、順番にスイカ割のようにして叩いて割ります。

 小さい子から順番に割っていくので、なかなか割れませんが、最後は大きい子の一撃を食らって割れてしまいました。

 Yuはというと、一人5回叩けるところを、1回でやめてしまいました。はじめ、片手で棒を持って叩いていたんですが、両手で打つと、より威力があると思って"両手でやったら?"と声を掛けたら、なんだか寂しそうな表情でやめてしまったのです。

 なんで途中でやめたのか分らないまま、次の人に順番を渡したのですが、Yuはそれでよかったようです。

 家に帰ってきてから、なんで1回だけでやめたのと聞いたら、"あのおねえちゃんバンバンッてたたいたら壊れちゃうでしょ?"との答え。あのおねえちゃんが何を指すのか不明でしたが、察するに、まわりの大きいお兄ちゃんやお姉ちゃんたちのようにピニャータを自分が叩いたら、壊れてしまうからやめた、という意味のように読み取れます。念のため、"ピニャータを叩いたら壊れちゃうからやめたの?"と聞きなおすと、"うん"、との返事。

 思い違いでなければ、どうやら、Tkが作っている様子を目の前で見ていたYuは、自分が叩いて壊すのに忍びなかったようで、途中でやめたようです。実際結構時間をかけて作っているので、作ったTkも思い入れがなかったとはいえませんが、Yuの発言にはTkは軽いショックをうけました。こんな小さい子で、そんな事を考えられるとは、思いもよらなかったので嬉しかったのです。

 優しい子やなぁ、と思わされた出来事でした。