こういう道も

 この人、結構すごいな。一本筋が入っている人なんでしょうね。この人は防衛庁のキャリアでしたが、現場で働く人とキャリアでは、考え方も経験も全然違うことがこのニュースから分ります。トップで全体を動かしている人は、現場で働く人と思考が違うのは当然なのでしょうが、現場のことを何も分らないままで全体を動かす立場でいられるとすると、それは別な問題が潜在的にあることを示しています。

転身 35歳元防衛庁キャリア、巡査に「現場で人助けを」
11月5日15時28分配信 毎日新聞
勤務する交番の前で敬礼する渡辺隆浩さん=神戸市中央区の生田前交番で、加藤美穂子撮影
 防衛庁の「元キャリア官僚」が今秋、神戸市の兵庫県警生田前交番で、巡査として新たな人生のスタートを切った。転機は、防衛庁時代に出向した警察で一線の苦労に触れたことだった。東京で働く妻と離れて暮らす35歳の新人警官は「国の制度を動かすより、現場に出て一人一人の人生にかかわりたい」と張り切っている。

 渡辺隆浩巡査で、東京大を卒業後、都銀勤務を経て99年、防衛庁(現防衛省)に入庁。「弾道ミサイル防衛などを実施する際の計画、調整の仕事をしていた」という。

 05年から2年間、人事交流で千葉県警本部に交通安全教育課長として出向。「先輩や同僚は勤務時間外の飲み会で酔っぱらいに出会っても、旅行先で故障した車に出合っても、すぐに声をかけて動いていた」。デスクワークばかりだったので、直接人を助けることに魅力を感じた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091105-00000017-maip-soci