台風24号と貴乃花

 台風がまた近づいてきているようです。この週末には沖縄から徐々に北上してくるようですね。前回の台風の時には家のパーツがいくつか壊れたので、今回も被害があるかもしれません。補強できるところは補強しておかないといけないのだけど、何をすればよいのやら。幸い屋根瓦の被害は前回はそれほどでもなかったので、今回も持ちこたえてくれればいいのですが。沖縄の知事選は注目しているのですが、台風で投票率がどうなるのか。

 貴乃花親方がこの間会見を開いていて、何とも言えない気持ちになりました。もう相撲協会貴乃花部屋もどうしようもないところまで来ていますね。ある種もっとも日本らしい組織だと見ていて感じます。もうどうにもならないというのが疎直な感想。異論をいう人間は排除されていく様子が見て取れるし、異論を言う側も政治的な寝技が得意でないというか、もうすこしうまくやればいいのにとも思います。相手のほうが1枚も2枚も上手なのでしょうけど。

 新しいことをやろうとすると、多くの場合この国では単独の力では無理なことが多いですね。その人が既にすごい結果を持っていないと無視されるか、大多数から排除される傾向があるように思います。貴乃花程の実績のあってカリスマがあった元横綱の親方であっても、組織の中で勢力を拡大していって、数にものを言わせなかったからつぶされていったのでしょう。研究者だとノーベル賞レベルの仕事があれば巨額の資金が投じられたのでしょうが、そうでなければ注目すらされないというのは、日本ではよくあることですね。

 ある種逆説的に、賢い人は徐々にそういう面倒な政治力がいる世界からは離れていったり、活動拠点を国外にする傾向があるように思いますし、一旦日本から出て行った人が日本社会に戻るのは思った以上に難しいので、結局この国に住み続けて、力をもって活躍できる人にはある種の共通した要素があるのかもしれません。