選択の権利がない

 こういう話を聞くと、日本には自由はないなぁとおもいます。根本的に自分で選択する権利について、学校の先生ですら理解していません。寄付と義務が直結するなんて、おかしいと思わないのか不思議です。こういう発想があること自体がおかしいはずですが、本人はあまりおかしいと思っていないところが問題の根っこだと思います。

義援金出さなかった生徒の名前、黒板に貼り出す
秋田県大館市の同市立第一中学2年の2学級で、それぞれの担任教諭が、生徒会が企画した東日本大震災義援金集めで寄付をしなかった生徒計約20人の名前を教室の黒板に掲示していたことが20日、わかった。
 同校では保護者からの苦情で取り外した。
 同校によると、義援金集めは被災地を支援しようと生徒会が企画した。全生徒に募金を呼びかけるチラシを配り、11日から17日まで1人200円以上を納めるよう呼びかけた。
 受け付けは17日朝までだったが、同日の帰りの会で担任教諭2人が、納めていない生徒計約20人の名前を紙に書いて黒板に貼って寄付を促した。担任は納付した生徒の名前をチェックしており、約15人の生徒が掲示後に寄付したという。
 同校の菊地俊策校長は読売新聞の取材に対し、「生徒全員が全会一致で決めたので任意の募金ではないと考えていた。宿題を忘れた人への注意喚起と同じ感覚だったが、保護者や生徒に不安を与えたなら責任を感じる」と話している。
(2011年5月20日11時41分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110520-OYT1T00424.htm