やけにはっきり言うよね

 オバマがオサマを殺したと演説していました。正確にはビンラディンが殺されたという受動形を使った表現でしたが、随分はっきりと言うものだとむしろ感心したくらいです。日本ではここまではっきりとは言わずに、ゴニョゴニョと訳の分らない表現を使うでしょうが、さすがアメリカ、殺したものは殺したと明確に表現します。

WASHINGTON -- President Obama’s announcement late Sunday that Osama bin Laden had been killed delivered not only a long-awaited prize to the United States, but also a significant victory for Mr. Obama, whose foreign policy has been the subject of persistent criticism by his rivals.

http://www.nytimes.com/2011/05/02/us/politics/osama-bin-laden-a-prize-and-a-victory.html

 国家が誰かを意図的に殺して、それが殺した当事者にはっきりと表現されるのを聞くと、何か違和感を覚えるのは日本人だからなのか、慣れていないからなのかはわかりませんが、日本のヘタレ政府とは違うのは良く分りました。なんでか日本の政府は"遺憾である"と連発しますね、いまだにあの遺憾という単語を使う意味が理解できません。どの状況にも、だれが主体であるのかはっきりさせることなく、あたかも客観的な表現を使っているようで、何も相手に確実なことは伝えたくないときに使う表現という印象があります。

 さすがに日本政府まで、殺しましたという表現は使う必要は無いけれど、少なくとも、"だれが、なにをしたのか"、という主語と述語だけはハッキリさせてほしいものです。日本語か英語かという言語の違いではないはずです。


[追記]
オバマさん、殺害の様子を中継で見てたんですね。すげーな。もはや完璧な当時者。自分の意志で取り組んでいるのがよくわかりました。やるときは、きっちりやるのはすごい。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1382859/Osama-bin-Laden-dead-photo-Obama-watching-Al-Qaeda-leader-die-live-TV.html