初スキー

 かねてから予定していたスキーにようやく行って来ました。この地に着てから早4年経ちますが、実は一度もスキーに入った事がありません。息子が生まれた事で、生活のスタイルがガラッと変わったからです。Yuもようやく3歳になり、今年はようやく行ってみる気になった訳です。

 行ったのは、我が家から車で1時間くらいの場所にあるローカルのスキー場。おそらくここら辺に住む人たちはスキーをする時は皆そこに行っているのだと思います。Yuのような子どもは普通のコースで滑れる訳がないので、そう言う人たちには、低いスロープの超初心者&子供用のエリアが専用に用意されています。Magic Carpetと名付けられた歩く歩道のようなリフトがあり、リフトの乗り降りの心配もいりません。

スキー場

 スキー場の料金は結構リーズナブルで、7歳以下は全リフトは無料。大人はMagic Carpetエリア限定なら一人17ドル。私たちの場合はそのエリア以外はどちらにしても行かないので、十分でした。あとはスキーブーツと板を借りて3人で100ドル程度かかりました。

Magic Carpet

 3月終わりという事もあって、雪は少なめ、人工雪もまいてあるようでした。天気は快晴で、気持ちのいい陽気でした。Yuは初めはどう動いていいのかさっぱり分からない様子で、かなり大変そうでしたが最後は一人ですーっと滑って行く事ができました。難しそうだったのがやはり転んだあとの立ち方。足を交差させないようにして立たないと、足がこんがらがる事にはなかなか気付かないようでした。

TmとYu二人で滑る

 Tkはスキーは得意ではありませんが、Tmは子どもの頃からやっていたので、今回はTmがYuの面倒を見ます。何度も何度も二人で滑っているうちにYuも楽しさがわかって来たようでした。またいつか来る事があったら、もうちょっと自分で滑れると思います。


ちょっとした?アクシデント
 スキー場に行くのは1月くらいから予定していたのですが、1月はTkがひどい腰痛で寝込んでしまい、2月は風邪をひいてダウン、ようやく今月行く事になった訳です。Tmは楽しみでワクワクしていたようなんですが、朝、スキーに行く為の準備がマトモにできていないTkとYuの準備にてんてこ舞いで自分のジャケットをもって来るのをすっかり忘れてしまいました。
 約1時間のドライブのあと、スキー場の駐車場についてTmが愕然とした表情で、"スキーウェアの上着を忘れた!"と叫びます。ズボンの方は既に着てきていたのであったのですが、上着がないとさすがに凍えてしまいます。もう意気消沈。かなり落ち込みモードで、すっかり無口になりました。スキー場ではジャケットの貸し出しはしていないので、自分でなんとかするしかありません。
 結局厚着をして、ウィンドブレーカを上に着る事でなんとかしのぐ事にして受付に行きます。お客様センターのようなカウンターがあったので、試しに貸してくれないか聞いてみる事にします。受付の人が"セキュリティ部門のところに聞いてみるわ。他分、他の人の忘れ物があるはずだからそれを貸してくれると思うから。"との応え。
 藁にもすがる思いで聞いたので、この言葉にはTmも表情が変わります。その後セキュリティの部屋まで行くと、担当の人が忘れ物置き場の部屋に連れて行ってくれます。"この部屋にあるものはどうせ受け取り主が現れないものだから、ジャケットはもちろん、何でも必要なものをもって行っていいよ”との警備担当の人のコトバに”え??”と耳を疑ってしまいました。ほとんどのものは今シーズン初めからずっとあるんだとか。それで最後は処分してしまうから、どれでもどうぞというわけです。

 Tmはジャケットを、あとは3人ともゴーグルをもらいました。TkとYuはヘルメットも頂いてその場をあとにしました。結局、運良くも、スキーグッズを貰いに行ったようなものです。こんな事もあるもんだとなんだか得したような気分になってスキーを始めた訳です。何でも聞いてみるものです。日本だったらあり得ませんが、アメリカならではのいい加減さというか、柔軟さのおかげで助かりました。

ヘルメット
 アメリカのスキー場へは初めて行ったのですが、驚いたのは半分近くの人たちが"ヘルメット”を冠っていたことです。子どもはわかるのですが、大人もヘルメットをしっかり冠って滑ります。この写真を見てもわかる通り、かなりの人がヘルメットを冠っています。安全上もちろんいいし、見た目も悪くありません。

 今思えば、日本では見ない光景です。スキー場に行ってもみな帽子を被ってあとはゴーグル。ヘルメットを冠っている人は見た事はありません。

 何人か、子どもでヘルメットに装飾で被せものをしている人もいました。どうやらヘルメットのカバーを売っているようで、ファッションの一つのようです。目立つ分、見付けやすいと言うのも利点です。つけているのは子どもたちが多かったようです。