モチベーションが全て

 子供の日々の行動を見ていると、人間なんでもモチベーションが全てだなと思います。遊ぶにしても働くにしても、学ぶにしても、動機ややる気がハッキリしていれば集中力も続くし、ちょっとくらい間違ったりうまく行かなくとも粘り強くやれます。逆にやる気もなく、人にやらされてやっていることだとちっとも進みません。ダラダラ現実逃避をして、言い訳をして、そして逆切れ。子供ならば愚図って泣き喚く。

 問題はどこでモチベーションを失ったのか。この間Yuとお好み焼きを作ったのですが、フライパンを二つ使い、Tkが一つ、Yuが一つずつ担当して作業をしました。Tkがお好み焼きをひっくり返すのをワクワクしながら見ているYu,Yuのフライパンのお好み焼きをひっくり返す段になると自分がやれると思ってエキサイトしているのがわかります。

 この時点でTk,お好み焼きのネタに、粘度が足りないことに気づきます。たぶんこのままひっくり返してもぐちゃぐちゃになるだけだと悟ったTkは、Yuのフライパンで作っているお好み焼きも、はじめの1枚はTkがひっくり返そうと思ったわけです。それをYuに話すと泣くわ喚くわ、自分がやりたかった事を制限されてもうガックリ。

 Tmは、お好み焼きが1枚くらいぐちゃぐちゃになっても、自分でやらせたほうがいいと教えてくれたのですが、Tkは説得を試みます。その説得も結局は無意味だとわかったので結局Yuにやってもらったのですが、その後のモチベーションの下がりようったらありませんでした。これは完全にTkの判断ミスです。一度やっていいよと言ったものをあとで撤回することは特にこの年齢の子供にはダメージこそ与えても、なんのいい効果ももたらしません。

 もしお好み焼きがぐちゃぐちゃになったとしても、自分でやった充実感があれば、きっと2枚目はもっと上手に出来たはず。そう考えると指導する立場にある人は、いかに相手のやる気を高いまま維持していくかが勝負になるような気がします。たぶん、子供のやる気を失わせるのは殆どが親、そして学校の先生かもしれません。どんな親でも、子供をやる気にさせていることもあれば、やる気を失わせることもあったはずで、自分は大丈夫ってことはまずないはずです。自分自身も出鼻をくじかれるような事を言われたらガックリくるのに、自分の子供にしていれば世話はありません。

 最低限のコントロールしつつ、子供の出鼻をくじかない、そんな接し方が出来ればいいなと思ったお好み焼き作りでした。