見る!

 この間、小児科検診に行ってきたTmとYu、今回は2回目のH1N1の予防接種と他のワクチンを打ってもらいました。小児科の診察室には子供が横になれるベッドが常設してあって、そこに仰向けに寝かされて腿にブスっと筋肉注射されます。今回は合計2本の注射を受けたのですが、腿に垂直に刺される注射は脇で見ていても痛そう。
 自分が子供のころ、予防接種の注射があるときは、ドキドキしたのを思い出します。痛いのを想像しながら、半べそかきながら受けた人も多いでしょう。あれって想像が痛みを増幅させているんでしょうね。Tmによれば、"注射は痛いってことをちゃんと説明したほうが、子供は怖がらない"んだそうです。ポイントは"ちょっとだけチクッとして痛いけど、すぐ終わる"と説明すること。"痛くないよ"とか"強い子は我慢するのよ"とか"終ったら◯◯買ってあげるから"と言うのはあまり効果が無いようなのです。
 もう2歳半になったYuは痛いってことを十分予想できますから、2本も注射を打つとなると、大変だろうなぁと思っていたのですが、実際はだいぶ違いました。
 小児科の先生の診察の後、しばらく待ち時間があります。その後看護士が注射をしにやってくるのですが、その待ち時間にTmがYuに予防接種のことを説明しました。
 注射器を2セット携えて看護士さんが診察室にやってきて、目の前で準備します。セットした注射器を取り出してYuの足を押さえ、Tmが看護士の指示通り仰向けに寝かせようとしてYuの体を倒しかけたとき、突然Yuが"見る!"と大声で叫んで、腹筋を使ってムクッと起き、しっかりと自分の目で見ようとしました。そのまま自分の腿に注射が指されるところを興味深々に観察していたそうです。Tmの説明に納得したからなのか、なくこともなくまじまじと自分の足に針が刺されるところを見ていたそうです。2本とも!
 これには一緒にいたTmもびっくり。仕事から帰ってきて話を聞いたTkも度肝を抜かれました。