シャケも切り方次第

 アメリカに来て、日本よりも安く、大きいサイズのものが手に入る食材はたくさんあるんですが、特に肉、魚のサイズの大きさには驚きました。海の魚は内陸と言うだけあってちょっと高めな気もしますが、シャケは安い。(なんとなくシャケ、というよりもサーモンと言ったほうしっくりきます。余談ですが発音はサーメンに近いです。サーモンだと通じません。Tkの失敗経験より)。大きいサイズのサーモンを手に入れしまうと、切り身にしてもつい大きくきってしまいがちです。日本で売っているシャケの切り身と言うと1センチくらいの厚さでしょうか。これが2、3センチの厚みで切ってもいい大きさで売っているので、つい厚めに切ってしまい、なんだかリッチな気分にさせてくれます。
 ところがこれが落とし穴で、日本風の美味しい塩焼きにしようと思うと、厚みが邪魔をして味がうまく出てくれません。シャケの身の中までは塩味がつかないし、火の通り方も中と外で大分違い、(焼き時間にもよるかもしれませんが)、なんとなく大味になってしまいます。
 この間たまたま1センチ幅に切ったシャケを塩焼きにして焼いてみると、これがとても美味しい。やっぱりあの薄さには理由があったのか、と一人で納得してしまいました。多分分厚く切った切り身でも焼き加減によってはいい味になるのかもしれませんが、それはそのうちに試してみたいと思います。