音源定位

 フクロウなどの夜行性の動物は、音からモノの位置を正確に同定することができます。このことを音源定位と呼ぶのですが、フクロウが取っている戦略は、右と左の耳で受信する音のタイミング、強さの差からどこに餌となる動物がいるのかを同定する方法です。右側から音がすれば、右耳に届く音のほうが左耳よりもより強く、そして早いタイミングで届きます。逆側にいればその逆パターンになります。左右の耳は非対称の角度でついているので、上下方向の位置も把握でき、3次元的に目標物の位置を把握することが可能になるわけです。
 イルカなどの海洋動物はソナーシステムを持っているようで、自分が発した音が跳ね返ってくるタイミングや強さから同様に音源定位をしているようです。
 このビデオは、14歳の少年が、後天的に眼球切除をした後、聴力のみからモノの位置を同定する能力を獲得したことをレポートしています。人間にもできるんだということを実証してくれています。素晴らしい。

http://wiredvision.jp/news/200907/2009070223.html