概念の獲得

 Yuがハイハイしていた頃の話なので、大分前の話ですが、Yuに触ってほしくないものをポケットに入れて隠したりすることがありました。それでもそのポケットまでハイハイで移動してきて隠したものを取って遊んだりしていました。そのころからYuの食事のときに使っているエプロンにはドラえもんポケットのように落ちたものをキャッチするポケットがあります。ごはんが終わりに近づくと"ポケットの中には残ってない?"と聞くと、ぽっけに手やスプーンを突っ込んで落ちたおかずを掬ってくれます。
 ある日、Yuがおもちゃか何かがベッドの隙間におっこちて、手を突っ込んで探していました。そのとき”ポケット!”と呟いていました。Yuにとってのポケットとは、何かものが隠れたり、落ちたりする”隙間”のことを意味するのだとこのとき気づきました。言葉を獲得するときに、具体的な事例から自分の中での概念を獲得して、そして応用するということを脳はしているのでしょうね。その繰り返しで言語獲得をしていくのかもしれません。