大学の講義

 アメリカに来て、講義を手伝ったりすることもあるのですが、日本の大学の講義と違って学生は少なく、その分参加の意思のある人だけが講義に出てきます。講義の最中には質問も出るし、みんな何かしら発言をします。ここは大きく日本の講義と違うところで、講義をする側も発言を促すような講義の仕方をするし、生徒に発言を求めるときも、意見を引き出すような喋り方をします。講義の準備もしっかりして見のある講義をしているようです。
 学生はお金を払って講義を受けている意識が強いので、下手な授業をすると、悪いケースでは、訴えられることがあるようです。セメスター終了後は、講師は学生の評価を受けるし、それが普通です。なので、こんなことは論外です。
 そう考えれば日本の大学は講義はやたら受講者は多いし、中身は講師によってばらつきも大きいし、先生によってはやる気のない人もいて、意味のない、時間ばかりとられる授業が多い気がします。

「授業なし・宴会だけ」に弁護士、一橋大と指導教授ら提訴

 一橋大大学院に入学した東京都内の佐藤文昭弁護士(34)が、指導教授の授業を一度も受けられなかったとして、同大と指導教授などに入学金や授業料計約239万円の返還などを求める訴訟を17日、東京地裁に起こした。
 訴状などによると、佐藤弁護士は2002年4月、同大学院国際企業戦略研究科に入学。修士論文の指導教授の授業を受けようとしたが、この教授は02〜04年度に一度も授業を開かず、各学期の初めと終わりに宴会を開いただけだったという。その後も指導を受けないまま、今年1月に修士論文を提出したが、不合格にされたとしている。
 一橋大の話「訴状を見ていないのでコメントできない」
(2008年3月17日22時44分 読売新聞)