新たな試み、でも何の大学院?

 随分複数の分野にまたがった教育をする大学院になるようです。でも最終的に何の大学院ってことになるんでしょうね?面白い試みではありますが、目的があいまいなような気もします。リーダー養成大学院って言うのも、何か違う気がしますし。

京大が新大学院 次代の指導者を養成
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20101227000060
 京都大は27日までに、企業や官公庁などでリーダーとして活躍する人材を養成する全寮制の学寮型大学院を2012年4月に開設する計画案をまとめた。5年一貫制で文系、理系の幅広い分野の知識や経験を習得できる教育重点型の大学院を目指す。

 計画案によると、新大学院の入学定員は16〜20人。京都市左京区吉田キャンパス周辺に新設する寮で共同生活し、院生同士や寮長を務める教員と昼夜を問わず議論できる環境を整えて「24時間教育」を施す。

 大学院生は、1、2年目は京大の各研究科などの研究室に配属され、専門教育を受ける。3年目には医工系や人文系など8分野からなる高度な教養科目を履修し、4年目には海外の大学や企業などに留学、最終の5年目には短期のインターンシップ(就業体験)や博士論文の作成を行う。すべての授業を英語で実施し、複数の外国語の習得を課す。全学生を対象に、年間約300万円の奨学金を給付する予定。

 現状の大学院教育をめぐっては、専門性を重視しているため、企業など社会が求める人材のニーズと合っていないとの声が上がっていた。京大は、経済界などの要望を受け新たなタイプの大学院の創設を検討していた。

 文部科学省は来年度から、世界のリーダーを養成する「リーディング大学院」のプログラムへの支援を予定しており、京大は今回の計画案を応募する。