昔も今も

 最近、引越してきたんですが、新しい環境にも徐々に慣れつつあります。慣れてくると逆に色んな問題が明るみになってきます。

 一番気になるのは、子供の学校での状況。Tkも経験がありますが転校生っていうのは特殊な状況を潜り抜けていかなくてはなりません。

 都会から田舎に引っ越してきた場合、田舎の閉鎖的で排他的な雰囲気の中にうまく溶け込んでいく必要があるし、田舎から都会に引っ越した場合には圧倒的な情報量の差についていかなくてはなりません。

 これまでのTkの転校生の経験からすると、転校後は数か月間は人が寄ってきます。物珍しい生き物が入ってきたような感覚と、お世話をしてあげなくてはいけないような使命感が混在している状況のようで、比較的おせっかいな子が寄ってきます。しかし、その後飽きるようで徐々に離れていきます。

 その後に起こる現象は、転校生に対する負の感情です。初めに目立ってしまうと、その後調子に乗ていると思ってしまうアホな子がいたりするわけです。転校生からすると、はじめはちやほやされて、その後ガツンと落とされるわけですからたまったものではありません。その後、だんだんと落ち着いていきますが、この間に心のよりどころとなるような人間関係ができなければそのまま宙ぶらりんの状態で過ごすことになるし、うまく馴染めればいつ転校してきたのかわからないくらいに馴染んでしまいます。

 Tkが子供のころは全体的に学校が荒れていて、傷害や場所によってはそれ以上の事件もあったので、悲惨でした。今は昔に比べればずっとましですが、それでも転校生なりの悩みやトラブルは同じように起きています。なんでこんな少人数でトラブルが起きるのかと思うくらい、バカバカしいトラブルがあるので不思議です。子供は親には言わないようなトラブルを沢山抱えつつ過ごしているのがよくわかります。よく聞きださないと、話してくれません。これは、敢えて話さないケースもあるし、自分の身に起こっていることがどれくらい深刻なのか自覚できていないケースもあります。

 別に日本に限ったことではないけど、昔も今も変わらず差別的な発言を面白半分に摺る子供はいるし、それを確信犯的にやってへらへらしている人はいます。人権とはなにか、他者を尊重することとは何かを教えてもらっていないのか、わかっていてあえてやっているのか。教育って大事だとつくづく思います。