巻き返し

 これも、恐らく自民党政権ではうやむやなままできなかったことの一つでしょう。長期的にいいはずの計画が、どれくらい継続的に続けられるかは別問題ですが、エネルギー政策そのものを見直すいい機会を逸しなかった点で評価できます。これに関しては支持できます、菅政権。

菅首相、エネルギー基本計画の白紙見直し表明
 菅首相は10日、首相官邸で記者会見し、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けた今後のエネルギー政策について、「従来の計画を白紙に戻して議論する。再生可能エネルギーをより大きな力で推進する方向性が必要だ」と述べ、原発への依存を減らす方針を表明した。
 2030年の総発電量のうち50%を原子力と想定したエネルギー基本計画を見直し、太陽光、風力発電などの再生可能エネルギーと、省エネ社会の実現を2本柱とする意向も示した。
 政府が近く設置する福島第一原発事故の検証委員会に関しては「独立性」「公開性」「包括性」を重視するとした。さらに「組織のあり方がどのような影響を事故に及ぼしたかも含めて包括的な検討が必要だ」と述べ、安全規制を担う原子力安全・保安院と、原子力を推進する立場の経済産業省の分離も議題とする考えを示した。
(2011年5月10日21時15分 読売新聞)