雨が降って思ったこと

 昨日、雨が降り続いていたので畑を見に行って見ました。先週末に畑の水はけを改善するために溝を作ったのですが、それが実際の雨でどのくらい機能しているか確かめるためです。

 去年の経験から、この畑は、雨が降ると畝と畝の間の溝は、完全に水浸しでした。昨日行ってみると、やっぱり水浸し。新しく作った溝にもいっぱい水がたまっていました。どうもこの畑、他のエリアに比べて若干低地にあるようで、水が溜まり易いのです。新しく作った溝は一応機能していたものの、水自体は逃げ場が無く、溝に留まっていました。
 溝は畑の中を走っていて、畑の外側にある側溝につながっています。観察していると、エリア外の側溝の一部に詰まりを発見。これが原因で水が逃げていかないようです。今度水が引いたらここを重点的に直そうと思います。
 溝はずーっと畑があるエリアの端までつながっているのですが、我が家の畑からエリアの端っこまではほぼ水平です。ということは、溝を掘っても水が流れていくわけではなく、ただたまるだけ。でもとりあえず、畑内の溝にたまっている水が、外側の溝に流れ出てくれればいいでしょう。普段は気にしない水の流れと、立地条件を考えるようになりました。10センチでも50センチでも高台にある畑は、水はけが全然違います。同じように家も若干高台に作ってあるところが多く、雨が降っても水は下へ下へと流れていくので浸水することは殆どありません。こういうことは昔の人たちは常日頃から考えていたんでしょうね(なんか馬鹿みたいな発言ですが)。

 何かというと津波と結びつけて考えてしまいがちですが、数メートルでも高台にあった家は、低地に立てられていた家に比べて被害は少ないでしょうし、津波による浸水も低かったはずです。普段は不便なところに経っていても、いざというときには安心。

 そういえば、昔沼津に住んでいたことがあります。沼津市の西側のエリアはほぼ全てかつては沼地だったところです(沼津というだけあって)。大雨が降ると、もと沼地に立てられていた家や道路は浸水してしまって、ひどい有様になります。国道1号線が東西に走っているのですが、この国道だけは高く作ってあって、浸水しないようにできています。新幹線も同様です。
 大雨が降って国道を運転して家に帰るとき、国道を走っているうちは問題ないのですが、一般道に入るともう川の中をドライブしている状態になります。ひどい箇所は雨が降るたびに徐々に陥没していって、毎年舗装を工事しなおす必要があります。山側に畑をもっている、昔からその土地に住んでいる人たちは山の麓に家を建ててい、どこも高台に住んでいます。それに比べて低地にあるのは最近建てられた家が多かったです。山側の土地はもう既に古参の家が建てられているので、新しい家を建てようとすると低地にせざるを得ないわけです。普段生活する分には問題ありませんが、一旦ひどい雨が降ると、自分がどんな土地に家を建てたのか分ります。土地全体の水はけや排水事情は徐々に改善はしていっているはずですが、15年に住んでいた当時は、大雨のときは大変でした。

 災害があったから、というのもありますが、自分がいる場所、家を建てる場所の立地、水の流れ、風の流れ、色んな事を考えさせてくれます。