原発町の事情と思惑

昔、茨城県の東海原子力発電所がある東海村の近隣の町に住んでいました。中学校の社会見学で原子力発電所か、その関係の施設にも行った覚えがあります。その時に配られたパンフレットには、原発で働く若者が、求婚した相手の女性の親に、原発が以下に安全かをアピールする、という題材を使った漫画が描かれていたのを思い出します。この東海村、何年か前に近隣の町との合併話が出ましたが、記憶が間違っていなければ合併話を積極的に断っていたはず、今も東海"村"でいます。この村も原発の恩恵を少なからず受けていて、補助金で村は潤っています。住民の多くは原子力施設の関係者菜はずだし、原子力研究所の研究者も多く住んでいるはずです。
 
 現地に住む人たちにはその人たちの思惑もあって、いざ事故がおきてみると複雑な心境でしょう。東海村はどうなのか知りませんが、福島原発も、このBlogの記事を読むと、過疎の深刻さと、産業の無さで原発を誘致した背景があるようです。いいか悪いかは別として、いろんなことを浮き彫りにしてくれます。この人の意見が福島全体の意見であるわけはありませんが、少なくともこういう人たちもいるということは教えてくれます。このブログの記事は、よく事情を知らない人たちにとっては、貴重な話です。そして、この人が思っていることは福島だけじゃなくて、日本中どこでもありえる状況だと言うことも考えるべきでしょう。

福島には原発が必要だったーー夢の中ではうまく歌える
2011-04-11
http://d.hatena.ne.jp/ayua/20110411/1302526954

3月11日から一カ月。今日も震度5の余震がありました。
福島第一原発冷温停止にもまだ時間がかかります。
福島の震災はずっと現在進行形です。

地震津波原発事故、風評被害の四重苦だ――。そんな声を、あちこちで聞きます。

原発によっておいしい思いをしてきたんだろう。交付金ハコモノじゃなく安全のために使うべきだった。他県の方はそう思うかもしれません。原発が相双地区(福島県の太平洋側)の財政を潤してきたのは事実です。福島県民ならみんな知っています。そして産業が少なく魅力的な雇用がほとんどないというのもまた、福島県全体の共通の認識ではないでしょうか。

以下略