トロント観察

 今回のトロント滞在は、Tkにとって初めての訪カナダだったのですが、アメリカに住んでいてもカナダに来ると色々と勝手が違うと感じることがあります。


 その一つは、まず言葉。カナダはイギリスとフランスの植民地だったこともあってか、フランス語を喋る人によく出会います。町中を歩いていて、フランス語らしき言葉で喋っている人たちと出会う確率は、2割くらいかもしれません。多分フランス語を喋れる人はもっといるのでしょう。看板や、洗濯機などの説明書にも英語とフランス語が併記されています。


 英語の発音も、British englishか、もしくはヨーロッパ系の人が喋るような英語の発音をよく聞くような気がします。アメリカだと、アメリかっぽい英語がほとんどですが、カナダはもうちょっと堅い感じのシャベリかもしれません。たった1週間の滞在なので、あくまで私見でしかないので悪しからず。


 二つ目は、自転車のヘルメット。日本では自転車に乗る時にヘルメットをかぶるのは学校に規定がある中学生か、自転車を趣味にする人くらいかもしれませんが、アメリカでもカナダでも、自転車に乗る人はほとんどの人が安全の為にヘルメットをかぶっています。


 アメリカでは、ヘルメットと言えば、かっちょいい流線型のヘルメットが主流です。ところが、カナダに来て見掛ける自転車のヘルメットは、半数近くがもっとまるっこい形をしたヘルメット。さながら、スケボーでもしている人がかぶるような形です。(今度写真を載せます)


 なんでかなぁとずっと考えていたんですが、ひょっとしたら、このカナダと言う国で最もメジャーなスポーツと関係があるのかも知れません。カナダで最もメジャーなスポーツは、ホッケー。まるい形のヘルメットはどことなくホッケー選手がかぶっているヘルメットとにてるんですよね。まあ、根拠はありませんが。


 Tkは滞在中、街で出会う自転車に乗っている人たちのヘルメットを観察するのに、かなり夢中になっていました。


 3つ目は、建物。これはトロントの近郊だけかも知れませんが、家と家の間隔がアメリカに比べて狭い気がします。トロント市内はかなりの都会なのでTkたちがすんでいる場所とは比較になりませんが、トロントの町中の住宅地だと、日本のそれと変わらない程隣と近接していますし、郊外に行っても、アメリカの地方都市の住宅地よりもずっと狭い敷地です。

 あとは、マンションが全体的に多い気がします。いわゆる日本でいうマンションのサイズの建物が結構あちこちにあって、これはトロントの町中だけでなく、車で離れた所に行ってもありました。10〜20階建ての大きさのマンションを結構見掛けます。これほどの数のマンションは、Tkたちが住んでいるアメリカの地方都市ではほとんど見掛けることはありません。

 
 多分、カナダとアメリカとでは国策が大分違って、片やアメリカではGMをはじめとして自動車産業が強く、公共の電車やバスがそれほど整備されていませんが、カナダでは(というかトロントでは少なくとも)バスも、市電も、地下鉄もきちんと整備されていて運行されています。車を持っている絶対数はおそらくアメリカよりも大分少ないのでしょう。実際、車がなくとも暮らして行けるから、マンションの需要が多いのかも知れません。


 この辺の事は、実際にカナダに住んだことがある人の話を聞いてみたいものです。


普通、自転車のヘルメットと言えばこんな感じですが、

トロントでは、多くの人がこういうヘルメットをかぶっていました。

並んでみるとこんな感じ。


ちなみにコレなんだと思います?

自転車をロックする為に町中に設置してあるもので、あちこちの歩道で見掛けることができます。