厄介払いか

 持参金つきでポスドクの就職支援って、そもそもやり方が間違っています。これじゃあ、単なる厄介払いに過ぎません。お金をもらっても、ほしくないものが、"博士"っていう社会はどっかおかしいよ。本来は逆でしょ。
 これは政策の立て方が根本的に間違っていると思います。ポスドク1万人計画からして、そもそもハッキリとした思想なしにその場しのぎの政策を立ててきたんでしょうね。そして今も。金をつければ引き取ってってくれるんじゃないかっていう発想からきた政策のような印象がぬぐいきれません。問題を根本的に解決するようなアプローチを取らないのはなぜなんだろう....。

持参金480万円付きでも…ポスドク就職支援苦戦

 博士号取得後に任期付きの不安定な立場で研究を続ける研究者(ポスドク)を雇用する企業に、1人当たり480万円の資金を提供する文部科学省の事業が、目標の採用数に届かず苦戦している。

 伸び悩むポスドク雇用を、「持参金」付きで後押しする狙いだったが、ポスドクの就職が難しい現実を改めて浮き彫りにした。

 事業は独立行政法人科学技術振興機構が担当。同機構が選んだ企業28社が11月から4か月間、ポスドクを募集し、23社29人の採用が決まった。それでも、目標である40人には達せず、途中で辞退した1社を除き、採用が決まらなかった4社は、募集を4月中旬まで延長することになった。

 同機構の担当者は「景気悪化の影響も考えられるが、企業が求める専門的な知識や技能と、ポスドクの能力がぴったり合うケースが少ない」とみている。
(2010年3月29日14時38分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100329-OYT1T00649.htm