会話を弾ませるコツ

 Yuぐらいの年齢(2歳)の子供と大人が話していると、人によっては話が弾んだり、弾まなかったりします。もちろん子供のその時の気分によっても大分変わるんですが、話が弾まないときには大抵の場合、話を聞く側の大人に問題があるように思います。

 2歳児と話をするとき、子供の会話への意欲が湧き上がってくるようなしゃべり方をする人というのは、大抵子供のよく話を聞いてくれます。ある意味、大人は別にしゃべる必要が無くて、基本的に聞き手役に回ります。子供がしゃべりたいだけしゃべらせ、間ができたときに、子供がしゃべった内容をそのまま掘り下げる方向で話を持っていっているような気がします。

 大人のほうから話題を変えたり、話を極端に広げないこともコツかもしれません。子供の思考はそれほど複雑ではない(本当はどうか知らないけど)ので、話題の中に出てくる話から、突然違う登場人物や、知らない単語が出てくると急に興味が失せてしまうようです。

 子供の気を引こうとして、一生懸命大人がしゃべるのもうまく行かないことが多い気がします。究極、大人はしゃべらなくてもニコニコ話を聞いていれば子供は興味がわくような気がします。

 話を聞いた大人は、自分はしゃべりすぎず、その子がしゃべったことを"すごいねー"とか"どうやってやったの?"、などと相槌を打つ感じで話をすると、どんどん話が膨らんできます。 
 課題を課すような感じのしゃべり方はこの年齢にはまだ早いようです。例えば、"じゃあ、これはできる?"、"○○ちゃんは、これは作れる?"、"これは知ってる?"と、子供がしゃべった内容には触れず、大人側から他の物事について聞いてみたり、別な話を振ってしまうと、子供がついてこれなくなって、興味が失せていくように思います。何もしなくとも、子供のほうから話題はどんどん変えていきますから、大人は子供の話についていくだけで、話は広がっていくように思うわけです。

 子供、特に幼児と話すときは幼児のレベルでしゃべると会話が弾みます(注:幼児言葉を使う必要は無い)。これは会話だけではなくて、一緒にいても、子供がした事をまねしたりすると、自分と同じ事をしてくれたというだけで大喜びします。逆に大人が面白い事をすると子供も真似をしますから、真似る=同じ感覚を共有している=嬉しい、という風に感情がいい方向に動くのかもしれません。

 子供に、大人の目線で接するよりも、子供には子供と同じ目線で一緒に遊ぶのが一番な気がします。同じレベルでいいんです、きっと。