下らない

 バンクーバー冬季オリンピックが始まったそうですね。スノボの国母選手がエラくひどい目にあってるそうですねー。この記事読んだときの率直な感想は、"日本っぽい"でした。かなり脱力する記事でした。

 国母君は、バンクーバーに着いたときの服装が、ズボンがずり落ちていて、シャツが出て、サングラスをかけていたっていうだけで服装が乱れているとバッシングを受け、開会式にも出られず、危うく出場できなくなるところまでいった挙句、出場したとしても日本に帰った段階でどっちにしても処分されるという、信じられないような扱いをうけています。

 そんなにいわれるほど悪かったのでしょうかね?空港に着いたときの服装に規定があったのでしょうか?こういう格好をしている人なんて、世の中にはゴマンといるし、若い年代の人の感覚と合わないからといって、それを寄って集ってつぶすことはないはずです。日本のイッパンジョウシキを振りかざす人たちの判断基準に合わなかったから、抹殺されかけているとしか思えません。

 この年齢の若者が、オリンピックに出られるほど打ち込んだものに向かって一生懸命進んできて、いざこれからオリンピックという舞台を楽しもうとしているときに、たかがこれだけの服装の違いでこれほどのひどい扱いをするのは異常だと感じます。

五輪後に処分も=国母の服装問題で〔五輪・スノーボード〕

 【バンクーバー時事】バンクーバー五輪日本代表選手団の橋本聖子団長は12日、スノーボード男子ハーフパイプ代表の国母和宏東海大)による服装問題で、関係者に対し、大会終了後に全日本スキー連盟(SAJ)から処分が科されるとの見通しを示した。
 SAJが代表辞退を申し入れる事態にまで発展した騒動にあって、同団長は服装が乱れていた国母の移動時にコーチが同伴していたことを問題視。「すぐ正せなかったことには大きな責任がある。すべてが終わった後にSAJから何らかの処分があると思うので、その報告を団長として待ちたい」と語った。 (2010/02/13-09:55)

 この、"すべてが終わった後にSAJから何らかの処分があると思うので"、というのは脅しでしかありません。こうやって日本的感覚が、能力のある人を萎縮させ、出る杭を打ち、自由に動きたい人はどんどん日本から出て行くのだと思います。

 あー、下らない。こういう話を聞くと、日本は生きにくい社会だなぁと思います。こういうところが、日本の悪いところだと思います。ほんと。