Wildlife crossings

 高速道路を走っていると、大抵どこかで野生動物の死骸を見つけます。Highwayは湿地帯や森を切り開いたところを延々と続きますから、当然森は分断され、野生動物は高速道路の反対側に行こうと思ったら、車の間を縫って渡らなければなりません。
 そういう野生動物のために、地下道(Underpass)や、陸橋(Overpass)を作って、動物用の通路にする試みは1950年代にフランスで始まったそうです。ヨーロッパ諸国では既に普及しているシステムで、主に、フランス、オランダ、スイス、ドイツなどに多くあります。オランダには600のWildlife Crossingsがあるそうです。その他、アメリカ、カナダにも普及しています。

(オランダの wildlife crossing。Wikipediaより)
Wildlife crossing - Wikipedia

 日本の高速道路の場合、大抵は高い塀に囲まれていたり、高速道路そのものが陸橋の上を走っていたりしますから、あまり野生動物が高速の中に紛れ込むことは無いかもしれませんから、あまり普及していないのかもしれませんが、実際のところどうなんでしょう。

ヤンバルクイナ地下道横断

ヤンバルの野生生物を交通事故から守ろうと設置された地下道をヤンバルクイナが横断している事が分かりました。この地下道はアンダーパスと呼ばれヤンバルクイナなどの野生生物を交通事故から守ろうと設けられました。

アンダーパスは2008年6月に完成しことし8月には実際にヤンバルクイナが横断する様子が4回確認されました。またアンダーパスの出入り口に水溜りをつくり、餌となる虫が生息する環境を作ったところこの周辺では餌とりや水浴びをする姿が何度も確認されているという事です。

県北部土木事務所崎山毅主任は「アンダーパス設置後は路上でヤンバルクイナを見かけることもなくなりました。ここでヤンバルクイナが車に轢かれることも報告されていません」と話しています。県では今後もアンダーパスを設置していく予定です。
琉球朝日放送 報道制作部 Qプラス » ヤンバルクイナ地下道横断

Mule Deer and Underpasses - The Cleanest Line