根付かせることの大変さ

 合気道は静岡に住んでいた時に始めたのですが、ふと道場のwebsiteを覗いてみると当時関連道場は片手で数えられる程度つしかなかったのに、規模が大きくなっていてビックリ。本当に多くの人が合気道をやっているんだなぁと思いました。
 静岡で指導しておられるI師範は、30年来地元に根を下ろして合気道を教えていますが、一つの地域でも合気道を根付かせるのは本当に大変だと思います。一時期は道場で一緒に稽古した方も、時には転勤などで越して行ったりして出入りがかなりありますから、継続して道場を運営するのは根気がいることです。県内の一地域を中心に根付かせつつ、徐々に他の地域も網羅するようになって、今では県内のいろんな町で稽古されているようです。師範は東京でも一つ道場を始めていますから、ここ10年で随分輪が広がったんだと思います。
 東京の道場、U島道場は大学時代の合気道部のOBが集ういい機会になっているようです。Tkも以前帰国した際には寄らせてもらってきました。長年一つの武道を続けていると、徐々に人とのつながりもできてきて、それが糧になるので面白いものです。
 Tkが現在アメリカで稽古をしている道場は、7年前にスタートしましたが、今ようやく20人を越える程度の道場生が練習しています。人の入れ替わりも激しく、1,2級までとったあと、引越しをしなくてはならなかったり、1,2年通ってから忙しくて見なくなったりする人も沢山います。道場長のVicもほぼ毎日稽古を開いていますが、なかなか人が増えない時期が続き、ここ1,2年で段々とコンスタントに稽古に来る人が増えたようです。利益もこれだけ続けてようやく出始めた感じ。それでも道場経営だけでは食べていけません。商業志向では武道の道場の経営はなかなかできないようです。
 アメリカで合気道を始めてから、大学合気道部の後輩が一人遊びに来ました。道場にも一緒に行って来ました。世界中どこに行っても、合気道ができる、そんな風になっていくといいですね。