月に響く笛2

 さとちゃんに借りていた耐震偽装の本、読み終わりました。結構重く、長い内容でしたが、最後まで読んでよかったと思います。いろんなことが世の中にはあるものです。私たちが見ている世界は表面的なことでしかなくて、そうでない内容の方が逆に多いのかもしれません。
 この本に書いてある内容がその通りなら、耐震偽装の隠蔽をした国土交通省の役人達は当時のことをどう考えて、今何をやっているのでしょうね。一部はさらに出世して、一部は政治家になったり、政治家になり損ねたりしているようですが、事件自体は既に終わってしまったこととして流されて、そして無かったことにされているんでしょうね。
 中国のような大震災が起きて、マンションが倒壊したら、そのとき改めて注目されることなのかもしれません。
 現場では?と考えると、地方自治体や建築業界では、まだ潜在的にあの事件が尾を引いているのかもしれません。そういうことはオモテには出てきませんが。