で、結局どうしたいんだ?

 今回のインフルエンザは、メキシコだけでなく、アメリカでも死者も出ていますが、普通のインフルエンザと毒性は変わらないのだそうです。そういう報道も日本のメディアからようやく出てきました。普通のインフルエンザと同等の毒性なんであれば、普通に生活していていいはずなんですが、海外渡航禁止令が出たり、感染した人をターゲットするような抗議が出てきたりしているのは、日本の国民性が現れているような気がします。

弱毒性」踏まえ柔軟な対応策、厚労相が方針
新型インフルエンザの感染拡大を受け、記者会見する舛添厚労相(18日)=中司雅信撮影
 舛添厚生労働相は18日、厚労省で緊急に記者会見し、新型インフルエンザについて、「政府の専門家諮問委員会から『感染力、病原性等の性質から見て、季節性インフルエンザと変わらないという評価が可能』と報告を受けた」と述べた。
 その上で、「新たなH1N1(新型インフルエンザ)を前提とした新しい対処方針に切り替えた方がいいのではないか」と語り、弱毒性と見られることを踏まえた、より柔軟な対応策をまとめる考えを示した。今後1週間程度をめどに結論を出す。
 また、これまで重視してきた水際対策については、「検疫に人的資源を集中することから国内対策にシフトすることは必要だ」と述べ、週内にも機内検疫をやめ、感染拡大防止に重点を移す方針を表明した。
(2009年5月18日22時32分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090518-OYT1T00945.htm

近畿地方では学校が休校になっている様子。大学も高校も中学校もみんな休みで
高校生はこの休みを利用してカラオケボックスへ殺到しているんだとか。確かに暇だもんね。
聞けば町のスポーツセンターや公共施設も利用できなくなっているんだとか。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2009051800838
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090518/bdy0905182300047-n1.htm

マスコミは感染者の数をカウントして、どれだけ被害が深刻になっているのかを宣伝しているようにも見えます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000652-san-soci

 普通のインフルエンザを、あたかも死病が大流行しているような扱い方の報道をして、社会全体が混乱する状況にしている半面、本当に深刻なことについては特に触れられていない気もします。
 結局どうしたいんだろう?と思います。