英語で英語の授業、賛成

 日本のネットニュースを見ていると、ほぼ毎日ガックリくるような記事ばかりなんですが、それでも時々笑えたり、考えさせられる内容も目にします。昨日読んだニュースで、英語の授業を英語ですると言う内容の記事を読みました。文部科学省が1999年以来となる高校の学習指導要領改定案を発表したとか。英語の授業は基本英語で行うという内容が盛り込まれたという内容でした。99年って言うとゆとり教育が導入されたころなんでしょうか。突然の方針転換で現場は戸惑うようなコメントも書かれていましたが、変化があるときって言うのは大抵突然ですから、はじめは大変でも徐々に慣れていくんだし別にいいんじゃない?というのが感想です。
 日本で中学高校と英語の授業を受けた自分自身の英語の下手さといったら、自分でも憂鬱になってしまうくらい自覚しています。アメリカに来た当初は、聞き取れないわ、単語が出てこないわで大変だったんですが、生きていくためには慣れなくてはならず、結局何とかなっています。
 きっと多くの日本の教育を受けた人は、一応中学高校と英語の授業は受けていたけど、実際に英語を喋る機会は殆どなくて、大人になって突然海外に行くことになったりしたら、喋れない現実を突きつけられて、自分ではがんばってみるけど下地がないから初めは他の人と会話することすらできない、っていう状況に陥るんじゃないかと思います。それでもがんばって喋っていればしばらくすると聞き取りもできるようになって会話に入れるようになるんですが、言語の壁を乗り越えるのは結構努力が要るのを実感するんじゃないかと思います。
 それよりは英語の学習初期の頃から下手でも繰り返し喋っていれば、もうちょっとましになるのでしょうし、現状よりはいいんじゃないかと思います。個人的には英語を教える先生が英語で授業ができないってのも、そもそも納得できないし、そういう授業形態をはじめれば始めは見ていられないようなものでも、何年もたてばよくなっていくんじゃないかと想像します。
 方針転換そのものには賛成です。もちろん、いつも突然の方針転換をする文部科学省にはあきれてしまいますけど。