ちょっと違うなぁと思うこと。

 アメリカに来て、日常生活の中で、日本とちょっと違うなぁと思うことは色々あります。物はほとんど同じだけれど、規格が違う、という程度のことです。
 たとえばホチキス。こちらのホチキスは日本でいつも使っているサイズではなく、日本で言うと、事務用に売られているような大きいホチキスの針しか見たことがありません。ですので、当然日本から持ってきたホチキスはただのガラクタになってしまいます。数枚の紙を挟むのにも、でかいホチキスの芯でバチンと留めます。かさばるし、あまり好きではないのと、愛用のホチキスがあるので、ついに日本からの荷物にホチキスの芯をいれてもらいました。ちょっとばかばかしい気もしますが。
 仕事では、どこでもそうしているように必要な書類をプリントアウトするのですが紙のサイズもこれまた違います。日本ではA4を使いますが、こちらではA4の紙は売っていません(多分)。皆さんが使っているのはLetterサイズといって、A4と幅は一緒だけど縦の長さが1-2センチ短いサイズです。オフィスにあるキャビネットも、全部Letterサイズに合わせて作られているので、日本からおくったA4の書類を入れようと思ってもサイズが合わなくて、おき方を変えておく羽目になります。
 紙に穴を開けてバインダーに保管しておくことがありますが、パンチャーであける穴の数も、サイズも違います。日本では2個か、もしくは4個ですが、こちらでは3個となっています。
 これはいわずと知れたことですが、物を測る単位も違います。重さはグラム、キログラムではなくてポンド、オンス。1ポンドは約450グラムに相当し、1オンスは1/16ポンド。計算したくない…。距離を測る単位はメートル、キロメートルではなくて、フィート、マイル。1マイルは1,609.344メートルに相当するそうです。当然車のスピードメーターもマイル/時です。ホームセンターでカーテンを買うときも、縦8フィート、横6フィート、という風にサイズが記載されているためまた計算しなくてはいけません。商品によってはセンチメートルを併記してあるものもあります。
 車の運転、これも違うなぁと思うことがあります。まず車線が右車線を走るので慣れるのにちょっと苦労します。あとは、信号が赤であっても、右折はできます。こちらに来て同僚の運転する車に乗っていて、赤信号なのに右折したときにはびっくりしましたが、法律上は問題ないのです。日本に帰ったとき、赤信号で左折してしまいそうで怖い。
 車の運転といえば、信号のない横断歩道を渡ろうとすると、大抵車が止まってくれます。いったん停止のマークがあるところに車が来ると、大抵きちんと止まっていますし、交通マナーは悪くないのが今のところの印象です。アメリカでは日本と違って運転免許を取るのに日本ほど長い講習会を受けなくていいのですが、この2点に関しては日本よりもルールやマナーが浸透している様に思います。